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追加: この世をマウントするのは君だ [心理]

*今朝の記事の続きです:-

昨日深夜(日付は今日だが)に書いた記事は、やはり多少力不足で、もれが出てしまった。

まず、統合失調症の人でも見たが、強迫神経症に近い人でも行動が瞬間に爆発する

傾向のある人がいる。その人と一緒に書店にいて、僕が本の著者を「この人は翻訳もして

いて良い」と言うが早いか、もうその人の本を抜いて買おうとする。隣にいると驚く。

まったくタメというのがなく、著者がよくてもいい本とよく書けてない本があるのだが、

まったく準備もなく、尋ねることもなく、聞いた途端に行動に出る。

見かけは直感的だが、直感は自ら感じるものだが、彼らは他動なのだ。自分の

考えや経験のタメがあって、そこから辿りついた直感ではなくて、衝動なのだ。

だから、彼が話を聞いて理解を示していても、どこまで彼の心に達したのかが

まったく予測できない。わかっていると思ったその意思表示がまるで嘘のように

次に会った時にはなにも理解されていないことが示されたりする。障害者のする

理解への判断はとても難しい。これが彼から感謝されても、素直に喜べない事情だ。

彼らの理解は、衝動や反応と見分けがつかない。9年、話しても。

でも、確実に無意識な理解から少しずつ成長しているのは、感じられるのだ。

セラピストというのは患者の答え(病名)を出すだけ、状況をわからせるだけだという

のは、大いなる誤解だ。出した答えを患者がどう理解して、どう生活に組み込んで

いくか、(=彼が自ら生活をコントロールする)それを援助するのが最大の仕事だと、

僕は感慨する。

70%くらいまで答えを出して、応援する。大事なのは根気よく自立性を高める

ことで、彼がそこまで成長すれば、あとは放り出しても、自分でやっていける。

もちろん、実際問題としては、ケースバイケースになるだろう。


このことを止揚(アウフヘーベン=より高いレベルに置き換えるby ヘーゲル)する

と、来るべき新時代に適応するためには、今の社会概念や規則を善と見ているだけ

では、役に立たない。だから、自分でそれを根底から考え直す必要がある。

年金制度も医療制度も崩壊しながら、改変・廃止されざるを得なくなる。それらが

崩壊することから社会全体がどう改変されるのか、もう見え始めている。

社会機能という部分では言われているように、AI(人工知能)が活躍するだろう。

人間は?生活は? とこれまで考えてこられなかった部分が脚光を浴びることに

なる。

例えば、僕らは生活を考えたことがない。僕らは入学だ、結婚だ、就職だ、家だ、

と言っても、頭の中は入学費であり、結婚費用、給与レベル、住宅ローンのことで

ある。僕らは生活という言葉は使うが、中味は生活費のことで、定年後の現実は

考えたことがない。それも老後資金というどこまでほんとうかわからない、見かけは

必要に見えるファイナンシャルのことだ。高いレベルの生活資金のことで、楽しい老後

とは何かではなく、生物的にまた、見かけで貧乏くさくない生活のために、いくら必要か、

という計算をしているだけだ。生物として、また最低限の社会生活するための資金は、実は

金の問題ではなく、衣食住の確保の問題だ。それは生きるために必要であって、

金ではない。札束を料理して食う人はいない。

生活は食べること、着ること、寝ること、運動すること、話すこと、笑うこと、楽しむこと、

喜ぶことであって、金で雇った人たちや芸人が笑わせてくれても、それは一時的な娯楽や

気晴らしであって、いずれむなしくはなっても、いつでも思い出として宝物のように残る

ものではない。それがあったから生きてこれた、というものではない。

だが、生活を考えるとは、そういう意味での全体の健康・幸福を願うことで

その補助的手段として、金銭・資産がある。最低生活資金がわかったら、

それ以上が趣味や学費、さまざまなローン準備になるが、テレビの宣伝や

他人、つまりは自分の集まりの世間という水準評価を信じていたら、ただ

働いて、だまされているだけになる。

日本は世界の第2位の経済国である。中国の経済の指標は矛盾だらけで、とうてい

信頼できるものではなく、日本は抜かれていないだろう。

それで生活費でも世界からではレベルが高く、今のなんでもそろう生活に

国民の不満が高まることはないが、日本国内だけを見れば、消費税を上げる

必要はまったくないのに、あるように見せかけられて、僕らは税金で絞り

取られているのに気づけない。僕らは2000万人の金持ち層と40万人の

極貧層とプラスα を除いた8000万人くらいの大多数の日本人実は貧乏層だ。*

*(統計を概算したが、独自の見方も含む)

世界では非常にレベルが高いので満足しているが、格差を日本だけで考えると、

皆貧乏。中間階級と推測できるのは4000万から1億数千万の資産までを

所有する人たちで、多くはない。

40年前には韓国にキーセン(妓生=芸妓)観光での売春観光が盛んになった

時期があった。喫茶店のウェイターとかの職業でも出かけてみると、社長さん、

社長さんと呼ばれていた。今より3,7倍ほど円高だったから、韓国旅行は

安上がりだったのだろう。不品行な日本人は道で一般人のおばさんに抱きついた

りしたが、彼女はなにもできなかった、見ていた人もなにも、という現地の哀しい

話を聞いたりもした。慰安婦問題は見当違いだが、根はもっと深い恨みがあるのかも

しれない。

話が反れた。

「定年後」という新書が売れたのは、定年になってから「こんなはずではなかった、」

という人たちが参考に読もうとしたのだろう。金のことは考えていたが、定年後に

なにが襲ってきたか、なにを失いつつあるか、現実に目覚めたのだろう。とても

定年後のことを考えたサラリーマンが買ってゆくとは思えない。生活のためとか

考えても、よく考えてみたら、生活費のことだけだったと気づいたら、今からでも、

生活とは、とそこから考えたほうがよい。


そのうち、日本の借金が1022兆円ではなく、その半分も実質ないことを本から

と財務省で示したい。

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九子

非常にバランスの良い視点でものを書かれる方だなあと感心しました。日本の現状に危機的なものを感じていたので、借金が実は半分しかない話など、また読ませていただきたいと思います。
有難うございました。
by 九子 (2019-03-09 23:24) 

ようしゅう

もっとも注意している点を感心してくださり、ありがとうございます。現代は知識が過剰で、読むべき本に出会うだけで大変な作業になる出版の量で、本も数冊となれば廉価ではないし、図書館では
貸し出し中で予約もいっぱいとか、話題の本は意外に選択しなくてはならなかったりします。日本の借金についても読む本があり過ぎるので、「ここまでで」とか区切って、ともかく書くだけ書いておこうと思っています。そのうちにということで、よろしくお願いします。
by ようしゅう (2019-03-12 18:29) 

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