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ござれ ござる時 [明治]

ただ ブログを 開く   

書く予定は   ない   

ただ  退屈に  ブログを   開く   

誰かに  愚痴りたい時に   似て   

おしゃべりが   したいだけ   

そんな 魔 のようなものが   

あって ござる   やれ  トントン  

明治を 歩く  自分の風情  

いつか  僕は  明治の 関りを  

出雲から  歩いてきた   

それは ラフカディオ・ハーンに あった。 

歴史事実を  書くつもりはない  

教養になる  知識を  つづるつもりも  

さらさら さらさら と    ない   

ハーン(最近はヘルンという読みが

流行っている? *) は島根の 城下町に住んだ  

その 松江城に寄った 6年半前  

喫茶店で  詩を 書いた   

小泉 八雲 旧居があり  偶然  

その前を通り  「怪談」を書いた人とは  知っていた  

興味は  なかったが  入ってみた  

出雲で(四日目)  すべての予定の 神社は  

発見できて  明日は  帰宅する  

それで 余裕があった  

それが  今に  つながるとは  思わない  ふつう。 

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ハーンは  初めての日本 横浜に着いて  

感動して  午後から 夕方の 景色が見えなくなるまで  

リキシャ―を 飛ばして  街を  走り回った  

こちらが 恥ずかしくなるくらいの  ほめ方で  

日本の 第一印象を  飾っていた  

彼は  隻眼で  左目の視力が ない  

右目も  弱かったらしい   

それで 薄いベールが  街を  美しく見せて  

いたのかも しれない   

それとは違うが   明治の 古い写真を見た  

僕は  同じように  感動してしまった   

これは 漱石の影響で  彼が見た明治を  

自分も見た、という 重ね合わせの 感動だった  

直接に  今  その街を  見ている錯覚に 落ちた  

殺風景でもある 薄汚れた 貧しい街と 人の  

様子が  こんなにも  なつかしいとは!  

自分でも  変に 思ったくらいだった   

それは  明治を 直に経験した、 という感動だった  

映画や  小説ではない   

触りたいくらいの  その当時の女の 顔があった  

まるで  母を見るように  なつかしく   

不思議な 時間だった   



ハーンがそこで 勧められて結婚  「小泉せつ」は  

関係ないが  僕の女房の  母の名だった  

2月生まれで  僕と一緒なのも  関係なかった  

ハーンは 決心して のちに  小泉を名乗る、帰化したのだ 

それは 東京帝国大学の 英文学講師に  就職した年  

これも関係ないが 退職しての 後任が  

夏目漱石 だった   

僕が 小泉八雲を 見直すきっかけに なったのは  

TV番組だった   ハーンが 八雲と名乗ったのは  


「八雲立つ 出雲八重垣  妻籠みに 

 八重垣作る  その八重垣を」   

  
古事記の歌から  採っている   

その「八雲立つ」 のテロップが  出てきたときは  

まったく  しびれてしまった   体が  

震えるのではないかと  思ったほどに   

一気に  万葉集などの  古代に  

持っていかれた、 と 感じた   

それは なんとも  気持ちの良い  感動だった  

こういう感動なら  避けることは  しないだろう   


そして  

ハーンが  怪談から  導き出したものは  

僕の  愛から 導き出したものに  共通項があると  

すぐに 気がついた   彼は  直覚していたのだ、と  

そうか  幽霊 か  そうとも 言うかも (うす笑い)  

「八雲立つ  ・・・」 そうか   なるほど  

そういうことか  と   トントン  

そうで ござりまする  

僕らは  回り 回って  とか  トントン  

それが そうでござる 時   

時、  

僕らは  もう 百年 二百年も前に  失ってしまった  

自分に  出会うので  ございましょう  


そんな  アホな   

とか   トントン









* ハーンという読みは正しい。ヘルンとは日本に来て、そう呼ばれた音で、 



本人も気に入って、そう呼ばれるのを喜んでいたらしい。
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