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稲光と海  朗報 [島]

< 稲光と 海 >

昨日は  今日に  

今日は   明日に と  

思えていた  日常は  半年もの 

自粛で   何と言って いいか  

わからなくなった  

今日は  昨日のようであり  

明日は  来ないのだろう  と  

それが  ありふれた日常 

・・な  気がする  


一昨日の 晩、 ほんとうは  昨日の 

明け方なのだが  

妖怪の  奇妙な 夢を 見た  

それで  昨晩は、  これも  

今日の 今朝方だが  続きを 見たくて  

そう思いながら  寝たが  

夢は  続かなかった  


群馬に  土砂災害や  竜巻の注意が  

神奈川から  は  遠い  

まさかの  稲光が  そのほうで  

幾度も  暗い雲の 中で  発光するが  

音は しない  

それが 遠い距離を  示しているの  だが  

光が  目の前に  見えるので  

群馬が  隣に  なったようだ  


スズ虫は  まだ  

ガサツな 虫の 鳴き声と  

窓用冷気扇の  雑音だけ  


    ああ 

     夜を  渡る   



世界の  あり方を  そこで  

感じてしまう  

こんなに  

狂いそうもない  自分を  

確信して  見るのは  

ひさしぶりだ  


日常というのは  

今  

僕のことだ  

夜と  触れ合っている ものの  

ことだ  

見晴る け き  

岬に  打ち寄せる  波しぶき  

それを  見守る  

海面の

生まれては  消える  

泡ぶく  の 

ことだ  





<島から 朗報>

島から便り(メール)が届いた。 島の家は雨戸を閉め、玄関も 

ベニヤ板を打ち付けてくれて、瓦も飛ばなかったそうだ。(依頼は 

していなかった、感謝)その6日の晩は朝方近くまで起きていた。 

台風10号は鹿児島沖で急に勢いが衰えて、超大型ではあるが、 

「特別警報」を出すには至らなかった。 

僕は少し、真剣になっていて、なんにしても災害に見舞われれば、 

半端な金額で修理にしろ、潰すにしろ、再建にしろ、済まない。 

それで気持ちの上では、島の家の中で(覚えているので二階に居た) 

ずっと内観で見ていた。それに一日中集中したわけではなかった 

が、半ば諦めて、ただ見ていた。こんな時に欲を出しても逆効果 

だと知っていたので、任すしかない。それが最上なのだ。 

ところが、覚悟した如何ばかりかの被害が、「まったくない」、と  

聞いて、驚きに打たれる。  

9号よりも近く、10号はまったくの真上で、風も雨も弱まったらしい。 

9号で海面がかき回され、水温が下がり、弱まったのではないか、 

と気象庁では推測しているらしいが、ちょっとあり得ない被害の 

少なさ、ではなくて「なかった」のだ。 

まだ人生は無事に進んでいる。これは言い意味にも悪くも取れる。 

これから先の困難が大きいので、今はまだ、無事に生きている  

必要がある、という意味にも、僕には聞こえてしまうのだ。  

これは心理学的には、神がかりに陥る心理作用があるらしいが、 

それはもうずいぶん前から、用心していることではある。 

だから、天変地異の場合は後はどうなろうと、任せてしまうのだ。

ただ、今回も台風被害を免れた。もう通算、3回目?4回目? 

だろうか。こんな超大型で、真上通過で、ふつうではない。そして、 

そのことを特に思う必要はないのだ。 僕だけに与(あずか)って  

いることではない、それは確かだから。 

もういつからか、願い事をする、ということはなくなっている。 

そう、それを今、気がつき、思い出す。願いはしないが、ある 

方向性は大事にしている。それくらいだ。声に出して、主張 

するようなことは、この世にない気がする。 

どうするか、どうすればいいか、待つのか、内観するか、 

行動するか、生活は日々その連続だ。  


朗報、遠方より来り、また喜ばしからずや。
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釣りと実験:島での2日目 [島]

昨日の釣りは、釣果4匹。はじめにクサフグの小さいのがかかり、悪い予感。

場所を変えたら、きれいな小魚が2匹。ついでこれも大きいとは言えないが、

タイ(の一種)の15cmくらいのが釣れた。これは明日にでも焼いて食べる、

3口、4口で。おかずにならない。(笑)

小魚は川の上のほうの防水堤の池になったところで、放す。進化の乱暴な

実験でサメが上陸させたら、暴れた後でエラが進化という話を読んだ。

そこで海の魚が徐々に淡水に慣れさせれば、淡水で生きることができる、

というので小魚で急激に淡水にいれたら、どうなるかを試してみた。

同じ種の魚、同じような大きさの2匹なのでそこに放すと、1匹はスーッと

そのまま底のほうへ泳いで行って見えなくなった。もう1匹は淡水に適応

できないのか、縦になって沈む。慌てて泳いで水面まで顔を出し、出したら

出したで驚いたように水中にもどる。何回かそんなをくり返していたが、

やがて浅い底に身を横たえる。力尽きたかと、思うと、また体を震わせる

ように、泳ぎはじめる。10分も見ていて、キリもなく用事を思い出したので、

そこできり上げてきた。底に向かった1匹はどうなったのか、一度も姿を

見せない。水面も見ていたが、苦しくて上がった様子も見せない。

この池では餌不足なので、ジャガイモでも団子にして浅底に沈めておいて

やろう、と思っている。

廃棄のジャガイモを拾っておいたので、それを電子レンジでチンして、細かく

切って、またそれを団子にする。

池で2つ,3つに分けて、それぞれ近場に沈めてやる。昨日の海の小魚は

姿を見せない。死んだとしても残骸もないかもしれない。ジャガイモ団子には

昨日はよく確認できなかったダボハゼが寄ってきていた。こんな水質の

悪そうな池でも同時に5匹は見えたから、見えないのも併せて10匹以上

はいるのだろう。釣りのエサのオキアミも撒いてみようか。

明日は洗濯機が来て、そのあとは屋根瓦をセメント修理、また岩場で釣り

をしてから池に来れるだろう。明日までは予報で晴れるそうだ。

池では水面を見ていたら、空高くに小さく輝く旅客機が映っていた。

帰り道、日暮れの空気に濃厚な花の香りがした。近くに所々で花は咲いて

いるが、お花畑でもないのに、ムンムンとした香りの中を歩いていた。

空気に余計な雑味がしない。新鮮だ。周囲は山なので、・・・・・・・・・・・。
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島に帰ってそれから1日目 [島]

島に帰ってきたが、気落ちしたのは一番の目的である屋根の雨漏り修理のことだ。

シーズンなんだろう、雨が少なかったせいか、いつもの30分の1だろうか、たらいに

半分近くだったのが、今回はコップに2杯ほど。帰って来なくてもだいじょうぶだった。

それでも漏れているのは漏れているので、もう一度修理が必要だろう。

島への交通ルートはいつもは佐世保からだが、今回は長崎ルートを取った。より近い

港には着くが、途中までしかバスがなく、歩きは確実だったが、それほど歩かなくて

すむ。

ただ、高速バスで長崎駅に着く時間を読み違えた。30分も遅く着いたので、高速船に

乗るのにギリギリだった。歩いてはいられない。と、タクシー会社を見たので、そこへ

戻ろうとしたら、ちょうどそこのタクシーが信号待ちで停車していた。すぐに乗り込んで

港に着いたので、歩いていたら最後は走っていたろう。

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成田から乗ったLCC機。座席が狭い。

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肉体派の凸凹大根を久しぶりに、スーパーで見た。島ではこんなのでも出荷できるらしい。

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おにぎりの島が見えるが、その横を通って、鯛の浦の港に高速船が着く。

島に慣れてきた。1時間に1本平均の路線バスにも計算しないで、帰りは向こうで

時刻表を見ればいい、と開き直っている。いちいち調べない。

役場からの川沿いの道で、川になにやらいる。透明度はあるが、ドブ川には違いない。

キラリと25cmくらいのまともな海の魚が光る。ここで釣りができそうだが、釣って

も食べるのがためらわれる。

買い物帰りでバスでできるところまで来て、残りは歩きになった。1時間半も待てば

バスは来るが、歩いたらバスが来るより前に家に着ける。ただ今朝からなぜか、腰が

痛いので、あまり歩きたくなかったが 歩いた。

潮の引いた浅瀬に白鷺が3羽、アオサギが1羽いて、小魚や干潟の小生物を漁っていた。

歩きながら、これまでと違ってなにか感慨がある。ここの住民、という地元の人間に

ややなったような気がしていた。こんな気分も島へ通いはじめてからは初めてだった。

それが収穫といえば、収穫のようなもの。

明日は釣りがしたい。

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島へ帰ります [島]

ゴールデンウィークに職場が休みにならないと。それ、ほんまやったら、

香港、マカオや(?)。いや、ほんまや。

日給月給なら休みにかぶせて、自分も休むのが鋼鉄の法則であるから、

休みの申請を却下すること、慌ただし。

休んで島までゆくには、大層な理由がお座敷に御座していらっしゃる、

のだ。なにせ築50年とか、サバ読みしたいが、そのままだったりする

年季ものの家屋様。雨が大量に降ると、屋根裏で汗をおかきに

ならっしゃる。つまりんは、雨漏りのことだ。

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タライがはじめから置いてあった。これは驚き。すぐに対処したのだが、

なかなか雨は神妙な侵入者様で、4か月もすると、タライに半分も

雨が溜まっていらっしゃる、のだ。うーん、これは手ごわい。

これがこぼれてしまったら、台所の屋根は腐り落ちてしまうやも。

さてもかくもして、またもや電車・飛行機・高速バス・フェリーを駆使し

陸・空・海に展開して、島の古家さまに辿りつく任務を背負ってしまった、

のだ。

ゴールデン・Wを過ぎて、すぐに出立の予定。

あと、手で洗濯していたのやめて、洗濯機、買います。2年越し?

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