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悲しみの恋と深淵から来る迎え [恋]

悲しみにはトーンがあって、それこそ

それが悲しみだという響きが来る。

言葉じゃない。

それがそうだと思える時。

恋心には惹かれる。

誰かがそうだと言うよりは、その

劇の進行に流れてくる香りのように

気づいてしまう。

人を 想う  心という  

恋心の 悲しさ 



なぜ恋が 狂気だと知って 

しまったのか 

目覚めることはない 無闇な

横暴さ 

それが 避けられない 

もしも

それが 楽しい恋で 笑い声の 

絶えない しあわせだけが 続く 

そういう恋ならば  

僕は  つまらなくて 

見向きも しなくなるだろう 

それが 僕にとっての 真実だからだ 

その側面を 味わった者には 

他の恋は  馴染みのないものに

なる の  だろう 

定義とかじゃないし  ルールでもないが 

恋は 残酷だ 

きちんと 相手を 選んでしまう 

そして 選ばれるものが  およそ 

決められている 

そして 

好きになるだけで  ほんとうに  

そうなのかは  知ることが できない 

死を 賭して 清算するなど  

誰も しないことだ 

僕らは 誰も  それに酔いたいから 

誰も 逃げようとはしない 



死をもって  引き裂かれた二人 

というのは  どうなるのだろう? 

その想いが  絶たれるとは 

思えない  

それでも その人が好きなのが 

あまりに 当然のことなのだが 

そうではないことを なぜかわかり 

別れと 再会をくり返そうとする

そして  また  

出会ってしまう 

その想いに 忠実なれば 

好きになった人も  死によって

そうではないことに 気づかされる 

そこに 

無意識の 奈落がある 

落ち切ることのない  深淵が 

僕らを  捕まえる 



人は 自分に  嘘をついて 

ほんとは 好きだと 

相手も 思っていると 

思いたがり 

そこを  避ける 

それは 醜いのに 

美しいと  言い聞かせる 

この仕組みは  体の組織に

太古から  組み込まれている 

だから  酒に酔うように

恋に酔い  

酒から 酔い覚めするように

目覚め  我に帰る日が 

いつか  訪れる 

僕には  それが 無意識の 

彼方から  やって来た 



そのつらい事実が 

つらくないと 教えられた

それが残酷な 目の覚め方

という ものだった  

夢を 見ていた と 

疑いようもなく 示された

あれだけ好きでも 

夢を 抜けて見れば 

未練もない 始末だった

明らかに  ふつうの他人に

なってしまった かつての恋人を 

どんな感情もなく 

見つめる  自分がいた 



40年も 密かに 心にあった 

恋心は  彼女のため

ではなかった 

想いだけが  続き  

そこに 彼女はいなくて  

それが 誰のためのものなのか 

わからないのだった 

そこには  トーンが 

響いていた 

間違いなく  捉えてしまう 

恋の  トーン

だった 

それは 

誰かのでさえ なく 

誰のものでもない

悲しみに  共通する  

なつかしい せつなさ、

人々のもの  そんな 

気がした 



それは 知らず知らず のうちに 

愛の墓場を  底辺の 

地中の根に して 

僕らの 楽園の夢を 

育てるようだ 

僕には  狂気の仇花に 

見えて 

騙されなくても 

騙された振りも できない 

そして  また 

色気の 化学反応に 

おかしな夢を 見て 

しまうのかも しれない 



恋には  

どんな 言い訳も 

できないみたいだ 



さらば  恋よ 

友よ 

そう言ってみたい のは 

自分に しがみつかれているからだ 

という気がするのは 

僕の 錯覚だろうか 

誤解 だろうか  

いいではないか 

悲しくても 

つらくても 

あきらめ られなくても 



僕らは  自分でつくった 

地獄に  落ちるのみだ 

そうでなければ  楽園の

夢は  できない 

人生の  芝居部分 

だからだろう 



落ちる 花でも 

花は  花だ 



花びらが  散る 散る 

悲しき  時の 流れ 

卒業は 来ないけれど 

卒業とでも  思わなければ 

さらばと  言えない  

せめて  

さらば  さらば  と 

せめて 



僕の この想いの 果てにいた 

人は  どんな 

人 だったのだろう 

この トーンが  

聞こえる夜は  とても  

眠れそうにない 



思い出そうとして

畳みかけてくる 後悔の

足音だろうか 

その やりきれない 

悲しみの  降り積もった 

すがる手 で 

僕の 胸を  

かきむしらない でくれ 

傷跡が 

また 

・・・・・・・・・・



なつかしい この50年の

苦しみ・つらさが 

悲しみに 染まって  

僕を  慰めるようだ 

水を 集めて 

僕に そっと  注ぐように 

僕を  

見守って 欲しい 

駅へと 続く 坂道を 

二人して  歩いた 

ただ 夢中に  時が 

過ぎた  



なぜ  祝福なのか  

なぜ  そうされるのか 

それが  わからない 



どうして  これほど 

愛されるのか 

どうして  

終わらないのか 

それが  わからない 



君が 信号を 渡るのか 

僕が 歩道橋を  渡るのか 

僕が  君なのか 

君が  他の人なのか 

そこに  僕もいたのか 

誰が  誰なのか 



わかるのは 

なにも わからないこと だけ 



僕らは  でも  

わかったつもりだ 

たしかな 

心の 痕跡は  

あるのに 

生に 夢中であるのは 

死を 認めないでいる気 

だからだろう 



街の 小さな 明かりが

散らばって  点々と

見える  

その家々に 人が 

寝ているとは 

想像してみると 

蚕の繭のようで

見た目と  あまりに違って 

信じられない 

信じられないよ 



あまりに  

あるがまま じゃないか 

そのまま

空気にも  やさしく 

寝息 おだやかそうな

そんな 僕らが  

いる じゃないか 



君が ドアを 開ける 

閉める 

次は  僕が  

ドアを  開ける  閉める  

これは 儀式じゃない 

ドアというものが  あるから 

ないと困るから 

君は  ドアに  挨拶もしないし

愛想もないだろう 

僕は  ドアに  挨拶はしない 

ご機嫌も  伺わないだろう 

それでも  

僕は  ある  

ドアは  ある 

君は  いる 

この 堅い掟は  

僕らが  作ったものではない 

あるものが  ある 

起きてから  

寝るまで 

それも 僕らのものではない 

僕らが それに 寄り添った、

合わせた 



なぜ 

生きるため  

どうして 

体を 動かすため 

僕らは  どこから 

路傍の 石ころよりも 

価値があると 教わったのか 

どこから 

それが 正しいとか 正しくない

とか  考えるようになったのか 

この世の  何もかもが 

そういう 疑問に 

耐えられる のだろうか 

どうして  それが  愚問だと

言い切れるのだろうか 



恋心を 書き綴った 

ノートも  いつかは 

閉じて 

折り畳んでしまう 

そんな日が 来るの 

だろうか  



君よ 

親しい この世よ

新しい  生 たちよ 

夜に 生まれる ものたちよ 

これが 

・・・・

祝福 だったのか 


命を つなぐ 

命を  そろえる 

金糸 赤糸たちよ 

縫うように 

世界の 絨毯が  暗い彼方まで 

広がってゆく 

見晴るかす  白い 虹 

どうやら 

夢のほうから 

やって来てくれた  ようだ 



 



               3.17



ツバキと花瓶2-1.jpg

ツバキは少し、遅かった。だが、これが

始めの花瓶のイメージだった。

負けてる、、、

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この指を見て [恋]

すこし わかったよ

恋のことが

この間隔  という感覚

近いよ

眼は 指の動きを 追うように

言われているから  見ていないが

全体に   やはり  近いよ

圧倒的に  家族の距離だろ  これは

全体が  熱い  肌の上に  蒸気が

そこで 止(とど)めて  

好きになりそう と  

気持ちは  勝手に

Do Best だね


受け入れたいが  いやだね

IS  ねぇ  IS ねぇ

Do Best  だよ

ガードマンが  いるわけじゃない

君の 眼の中は  覗けなかったけれど

あこがれてるけど  あこがれてはいない

もう むずかしい?

あこがれのない  恋なんて  ないんだろうな


近いよ  

正面向いて  こんなに  近づかない

誰とも

そう

すこし わかったよ

恋のことが


なにもないのは  わかっていたよ

IS ねぇ  As  ねぇ

Do Best  だね


近いよ

君を  感じるほど  


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