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無法地帯でダンス [無法地帯]

無法地帯について考える機会があった。それは昨年のブログを読んでいて、

突然、思い出した。僕らの無法地帯というものがあって、それは信号の

故障で突如としてその交差点が、無信号になってしまうことでも起こる。

座間であった。246号線の交差点で信号が無灯になってしまった。

僕は家を出て、おかしな具合になっている交差点に気づいた。なんと

交差点は車で渋滞していたが、それは246号線だけでなく、そこに交わる

道路からも車が侵入して、つまり交差点の全方向から車が入ってきて

いたのだ。そんなの中心付近で動けなくなって、クラクション鳴らして

パニック状態になるでしょ、と思うのだが、日本人である、すごい! 

縦からも横からも車が動いているにもかかわらず、中心付近では少し

ずつ交差しながら、動いている。横に1台行くと、今度は縦から1台割って

入って、進む。これ交通の渋滞に我慢強くさせられた、秩序好きの日本人

ならではの芸当だろう。この大混雑でも、どの車も少しずつ進んでは

止まる、を繰り返して、どの車も交差点を通過している。外国人が

見たら、奇跡だと言うだろう。

しかし、歩行者はどうなるのだ。僕は東南アジアでの信号のない道路を

それは自転車と車がひっきりなしに通るにぎやかな通りだが、そこを渡った

時を思い出した。僕は観察して、人が通れる隙間はないにしても、自転車

などは慣れていて、人が渡ろうとすると、ぶつかる寸前で停まるのだ。

が、実際にそれをやるのは、慣れていないので勇気がいる。こんなことでも

自転車は止まるのだ、という信じる覚悟がいるのに驚いた。 

そんなわけで僕は比較的スムーズにその大渋滞の中に入って行くことができた。

この時、交差点は完全に無法地帯、信号のない状態という点で、そうだったのだが、

この無法地帯でもそれなりに物事はすすむのだ、と改めて思った。

これが人間のカテゴリー内の無法地帯であって、ほんとうのものは自然の中は

すべて無法地帯だろう。海の中や、深海には信号はないし、法律を知っている

生物は人間を除いて泳いでいないだろう。   

ジャングルならもっとわかりやすい。潜水具をつける必要もなく、たちまち

命の危険を感じるだろうから。

アフリカの無法地帯は、広大な自然保護区がそれにあたるだろう。僕は無人島

とか無法地帯は好きなほうだ。サバンナはあまり雨が降らない。ライオンや

チータもいる。身を守ることは、よくできないだろう。どうやって生き残れる

だろうか。最後にダンスを踊るとしたら、そんな地ではないか、と。僕は

夢見る。


*過去のブログはほぼ見ない。見ると、過去のほうがよく書かれている気が

して気が滅入る。交差点で車に注意して歩きながら、まさに無法地帯だと

感じるのは、スリリングで楽しかった。なにか事件があると野次馬が集まる

のも同じ心理が底にありそうだ。人は社会全体が壊れてしまうのは御免だが、

少し壊れるのを見るのは、ゲームのように自分が死にはしないので、ルール

無視のストレス解消になるのだろう。
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