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もどかしさの独り言2. 入江COOL! [称賛]

もうこうなっては、というのは言い過ぎかもしれないが、感染拡大は  

一部の人を除いて恐ろしくはない。コロナウィルスは毒性は低いから  

健康で免疫のある人はそれほど恐れる必要はない。  

恐れていいのは、高齢者で、持病があり、肺に関わるので気管支系の 

疾患が持病である人だ。つまり、そのすべての該当者である僕のような  

人間だ。ここで笑っていいのか、おびえる様子をしたほうがいいのか、  

迷うところだ。無理に選ばなくていいのだが・・。  


クルーズ船の告発をしたのは、神戸大学病院感染症内科の岩田教授が  

政府が受け付けないので、ネットに流したのだが(今日、自分で削除)  

ほとんど予想した通りだったので、「まったく」と思ったきり、言葉が継げない。  

初めからクルーズ船の乗客への対応に、またウィルス対策としてどこまで  

きちんとやっているのか、疑問だった。船内からそういう情報が発せられて、  

TVに流れていたからだ。岩田教授はレッドゾーンとグリーンゾーンの区別が  

厳格ではない、そこにあいまいな場所もある、と言う。この発言がすべてを  

言い表していて、僕もそこにどういう区別で隔離が取られているのかが、  

はっきりせず、また検査の方法や準備もまだ確立されていない時期だった  

ので情報もないだろうし、そこが見えずわからなくて無理ないとは、思ったが  

それを考慮しても船内を自由にうろつきまわる人がいるのに、おかしいと  

危機意識のなさを思った。  

僕はすぐにも船内が二つに分けられて、感染者、咳などをする人、熱のある人、  

その同室者は消毒された隔離区域に入れられるのだと、考えていたので、  

その様子がないことに家でTVの前で中国での死者がまだ400人くらいの頃から  

もうパンデミックを考えた検疫を施行しなくては!と息巻いていた。1週間後には  

文句ばかり言っていた。それがこの頃は収まった。それで冒頭の「もうこうなっては」  

になったのだ。  

ここで政府の対応とかへの批判に移るのが筋なのだろうが、そんなことはこれまで  

のことで、憲法改正・消費税増税・などなど最近では公文書の破棄・黒川東京高検

検事長の定年延長というゴリ押しなど、いくらでも言えるので、今さら何をかいわんや  

である。単純に反対ではなく、自民党案のここに反対という、もっと別な健全なやり方

があるでしょう、というのが多い。  


ここからは、不確定な試論・仮説を基にしたことから話を展開するので、疑いながら、  

読んでほしい。  

入江璃花子だが、19日にインタビューを見ていて思った。この子は、実際19歳なの

で女の子なのだが、僕は彼女が白血病になる前の、水泳大会で優勝したのを

観ながら、その顔もしゃべり方も、言い方は悪いが、憎たらしいほど健康で大人で  

あるので19歳と聞いて驚いたことがある。優秀なアスリートにはそういう受け答えを

する者が多いが、彼女はそれが飛びぬけているように感じた。それなので、白血病  

で東京オリンピック断念、となった時には倍に驚いてしまった。軽いショックだった。  

どうしてか、それは彼女のような強さを内面からも持っているような人間は、運も  

強く、あまり不幸に見舞われないと、僕は今までの経験から感じていたから。  

なぜ、彼女が ・・?   

僕は中学生の頃から、子供の顔や青年までの人はその人の顔を見ると、なんと

なくその人生のおおまかな傾向が表れている、と感じていた。そんなことは教えて

もらったことはないから、自然にそう思えた。少しあこがれていた中学で同期の  

女子生徒がその後、幸せではない境遇になっている、と同期の友達から聞いて、  

ああ、やはりそうかと思った。しかし、予想外で印象に残っていた例がひとつあった。  

それは中学クラスの一番の人気者で明るい男だったが、かれが卒業してコックに

なるための修行にアメリカに渡航したことだ。その船で皿洗いをしながら渡米する  

つもりだったらしいが、その船が沈没してしまい、彼も亡くなってしまった。その若さ

で・・・、ということが彼のような明朗な人間が、と信じられなかったことだ。  

外側からの運命ではままあることで、これには避けることも、防ぐこともできない。  

自分の運命だけで人生は完結しない。外側から荒波が来るからだ。  

そういう前提で、病から回復した入江を見ると、もしかすると彼女はほんとうに  

ついているのかもしれないな、とふと思った。 パンデミックという事態になれば、  

それを想定すると、白血病を抱えたままではまずいが、その前に回復。東京  

オリンピックは開催されないか、一部のアスリートのみで観衆なしの大会に  

なるか、で残念な結果になる。それを彼女は前もって回避したことになる。  

実にうまいタイミングでの発病ではないか、というのが彼女の運の強さでは。  

だが、彼女は今大会の金メダルへの切符は捨てたかもしれないが、別の切符 

は手にした。  のではないか、と。  

入江は日本人初となるアジア競技大会6冠を達成、 伸び盛りで突然、梯子を

はずされた。彼女には絶望に近いものがあったが、家族や関係者の支えで

乗り越えられた、と感謝を述べていた。が、彼女の自我の強さは、ちゃんと  

家族に泣き言は言わなかった、と明言している。助けて、とは言わないのだ。  

要は、彼女は自分がこれで立ち直れないはずはない、と考えていたことだ。  

ここが憎らしいところで、彼女は自分を信じていた。そういう力があった。  

僕が彼女の不運にショックを受けたのは、そういう僕の、自然から与えられた  

信条が崩れることだったからで、彼女の立ち直り(強さ)は、やはりそれは正しい  

直感だった、という証明だ。そういう風に感じた。   

彼女は人生への切符を手にしただろう。そこを乗り越えさえすれば、彼女が  

アスリートになってもならなくても、これから先なにをしようとも、もういつも  

”はじめから立ち直る自分”しかいない。  僕は、そう信じる。  
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