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ハハキキ (短編) [小説風]

夏目漱石は晩年、相当神経が衰弱して、妄想か幻覚に

悩まされたようだ。ひどい胃弱で、間欠性爆発障害

かもしれないひどい癇癪を起すことがあり、子供たちも

大人になってから、怖かった、と話している。普段は

子供にやさしい漱石だったから、そのギャップがひどかった

のだろう。僕は漱石と気質が似ていて、胃が弱く、怒ると

アドレナリンが胃に拡散されるのか、ひどく痛み、治まる

のに3時間くらいかかる。以前は、年に1,2回の癇癪を

起こして、そのあとひどく落ち込んだものだが、瞑想で

その心の起点を突き止めてから、対処ができると安心した

のか、平気になり、これは完全に収まった。

漱石の神経からとみられる半狂気じみた行動は、だから

自分にはないと、そこに漱石との相違を見ていたのだが、

このコロナの自粛から、10か月に及んでからは、どうも

自信がなくなってゆくようだ。自分のストレスが心に

及んで、どうも正常な神経ではないようなのだ。

寝ながら、夢で半狂気の真似をしながら、上半身裸、で

うちのに写真を撮らせているのだ。人はもうろうと夢を

考えて(つくって)いる。考えたことは行動に出やすい。

これはその前兆かもしれない。  



< ハハキキ > 

源氏物語の第二巻の名は「帚木(ははきぎ)」である。ある

地方でも「帚木」は多くの姓になっている。処によっては、

その読みを「ははきき」、または「ははき」と呼ぶところがあるが、

国家管理局の帚木管理官も、「ははきき」だった。

ある日、ポストに奇妙な封筒が入っていた。少し、大きめの

封書で、丸く膨らんでいるのだ。触ると、柔らかい。

あて名書きが「母聞き様」となっていて、少し驚く。切手が

貼っていなかったので、直接投函したものだろう。薄気味悪い。

そして、封書を開くと驚いた。入っていたのはトイレットペーパー

を丸めたもので、そこに鉛筆でこまごまとした文字がびっしりと

書かれていた。保険がドータラ、税金がコータラ、と意味の

わからない文だった。 


「管理官」と副管理官の山本が、帚木の執務室で報告して

いた、「あのトイレットペーパーは、どうも最近の告訴ブーム

に関連しているようで」

「告訴ブーム?なんだね、それは。初めて聞くなぁ」

「はい、私もそれが目立った事件をおこしているといった

わけではないので、別々のことと思っておりましたが、

馬小屋大学の教授及び、豚サッカー大学の教授及び、

牛糞大学の教授という三大学の三教授に話を伺って

どうもひとつの社会現象ではないか、と。」

「そうですか。それは奇妙な話ですね。よく調べました。

その話を聴きましょう。」 と、ははきき。

「はい、まず馬小屋大学のA教授ですが、県への政府の

提案した事業が不審だったもので、村の爺婆が議会に

押しかけて、陳情をした事件があったのですが、議員の

一人が「それではあなたたちは国を相手に訴訟でも

起こす気ですか」と発言したのが、きっかけになって

「ソショウ?ってなんだべ。」

「ソショウはそうしようかい?」

「それで国が謝ってくれんかい?」

と、喧々囂々、終止がつかず果ては、

訴訟=そしょう、そしょう=そうしようと爺婆に伝わって

「ああ、そうしよう、そうしよう」

と、訴訟なんだか、そうしよう、なんだかわからずに

告訴に至る、という経緯があったのです。これをA教授は

ストレスのなだれ現象と呼ぶそうです。」

「告訴ブームのはしり、という事件ですか」

「そうとも言えます。次に行ってよろしいですか?」

「はい、聴きましょう」 

「豚サッカー大学のB教授によれば、・・」

「あー、山本君。その豚サッカー大学だが、ひとつ聴き

たいんだが、スポーツの大学専門ということなのかな?」

「はい、いいえ。これは昔、豚にサッカーをやらせたら、

豚がサッカーを覚えたそうで(これ、実話らしい)、それを

見た校長が独立して大学を創立して、豚から学ぶ態度を

学生も吸収するようにと、名づけたそうです。」

「そうかね。うん、感心な校長も昔、いたんだな。では続き

を話してくれ」

「はい。そのB教授が言うには、このところ神社参り、寺院

詣でが急増しているとのことで、コロナの感染対策が間に

あわない寺社もあるそうで、長蛇の観光客も珍しくない

のは、これもストレスから人が無意識に寺社の神仏に

頼ろうとする現れだろう、ということです。」

「告訴と関係あるのかな?」と、ははきき。

「それは次の牛糞大学のC教授がまとめて言ってます。」

「その牛糞大学の、ギュウフン、だが、いや、すまない。

やめておこう、どうでもいい、続けて」

「えー。C教授によると、これは江戸時代に起きた伝統の

ええじゃないか騒動の新しいひな形ではないか、と言って

います。・・・・・・(帚木から質問はなかった)いいですか?」 

帚木は軽く、うなづく。

「これはおかげ参りという、江戸から伊勢神宮へ集団で

詣でたもので、60年周期で3回起こったそうです。踊り

ながら三日から十五日もかけて全国から集まったそうです。

明治維新によって消えましたが、またそれが形を変えて

告訴や寺社参りとなったのではないか、集団ヒステリーの

一種だと。告訴はストレスからの要求が外に対して、社会

に対して現われ、寺社参りは内に対しての行動では

ないか、とC教授は分析しています。」  

「そうかね。」と言って、帚木は椅子から腰を上げた。

「どうしたものでしょうか。早急に対策チームを立ち上げ

ましょうか。」  

「山本!・・・山本君。」

「はい!」 

帚木は広い窓から、首都のビルのジャングルを眺めた。

そして、ひとつ肩で息をした。

「あのね、・・・」と、言葉を止めると、

「なにもしなくていいよ。」

「はい?」 

「ほっときなさい。それが国民の自然な発散の模様なら、

ほっときなさい。」

「そうですか」

「山本君。不満かね?」 

「いいえ。そんなことは」

「自然に起き上がったことは、自然に解決させた方がいい、

そのほうがうまくいく。この事例はそういうもんだよ。

ご苦労さん。」




**
作者としては問題になるまでは放っておくのはいいとしても、

ストレスの原因は解決しないんじゃないか、と思う次第だが。

いい時代だった、これまでのような方策は役に立たないだろう。

ヒステリーは19世紀に流行した。ジークムント・フロイトが

精神分析を発見・創始してヒステリーの研究もしたが、解決

を見ずに、ヒステリーは時代の多様化と共に自然消滅して

しまった。現在はその何十倍の精神病名が分類されて、

患者を安心させるのに役立っている。(ともかく、名前

が決まっているのだから、治療法もあるだろう、と素人

は考えるから。実はないのだが・・・。)

僕もヤバクなってきたので、何が起こるのかわからない、

そんな気がしてしょうがない。ブログは書きたいが、

パソコンを開いてブログの画像が出てくるのを想像

すると、嫌悪と小さな吐き気を覚えるのだ。危険信号。

それがここ2ヵ月は続いている。なんとか凌いでは

いるが・・・・。

今日は長時間、車で近隣を10kmほど、初めて回って

ストレス解消してから、書き始めた。うちのとはよくある

コロナくち喧嘩して、胃が痛いから、夕食はいらないと

伝えてある。人間、しようもないものだ、もろい。書いて

いることなんかその人間のほんの一部だからだ。

ほんとにヤバイ。

                   12.01 
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スサノオ(あらすじ小説) [小説風]

主人公の名前を仮にスサノオとしよう。 スサノオの

所属する国家管理局は自治体のお目付け役のような

役目で創立された。もう30年になる。 

長官はスサノオの義理の姉で、スサノオはその側近

の補佐官だったが、好かれていないので、なにかと

派遣で飛ばされている。

今回もテロ事件で爆破予告があり、てこずっている

地方都市の役所に回された。

「君か。FB I でプロファイリングもやってきたという

女子は」 と、スサノオ。

「管理官。女子ではなく、私は神崎です。ちゃんと

名前でお呼びください」

「神崎。で、爆弾はどこよ?」

「まだ特定に至っていません」

「いつわかるの」

「予告日の前にはなんとか」

「なんとか?なんとかじゃないよ。あした1日やるから

わからなければ、君は降りてもらう」

「えっ、でも他にわかる人は・・」

「それはこっちで探すからいいよ。時間が惜しいだろ。

もどって仕事して、はい。おい、君。総務と警務の

人事書類全部、持ってきて」

「はい?全部ですか?」

「聞こえたろ、全部。区分けの仕方は、それから教える

から」  

また、続けて、

「お茶くみの女子に話聞くから、一人ずつ読んで」

執務室の1号室で、面接みたいに始まった。

「君は、名前は ・・・。  ・・あ、そう」

続けて、「君の思うできる上司って誰かな。今の職場

だよ。それと仕事してもたいしたことのないの、いる

でしょ?」

三人に続けて、同じことを聞いた。


「三久住!ああ、君か。僕はこれから用事で出るから、

君、替わりに2,3時間僕の代行、やっていて。それから

泥戸君。君は僕についてきて。緊急用に、ここの連絡

携帯持っていくから用意して。じゃ」 

スサノオは泥戸を連れて隣駅へ行き、そこから近くの

地下の古いビリヤード場で球を突きはじめた。

「あのー、」と泥戸。「私もおつきあいするんですか?」

「できるだろ?女の子が言ってたぜ」

「はぁ、まあ」

「なんか、ウィスキーでも頼んで。君はお茶でいいよ」


緊急の携帯が鳴って、テロリストから二度目の予告

が届いた、と知らせが入った。

「あ、そう。仕方ない、戻るわ」


「神崎、呼べ」

「はい」

神崎が走って部屋に入ってきた。

「この予告だと、場所はわかるんじゃないの?」

「はい、ただちに教会を包囲しました。電源を切って

今は中にいるテロ犯を説得中です」

「ふーん、どのくらい?」

「は?」

「時間だよ、説得してからどれくらい経ってるの?」

「1時間は経過しています」

「中、真っ暗だよね。彼らの灯りはミニライトくらいか。

僕が行くから、警察の担当者にそう伝えて」

「管理官がですか?」

「そうだね」

「彼らは専門家ですし、管理官が入ると、お邪魔に

なりませんか?」と、神崎女史は皮肉を込めて言った。

「それは君が心配することじゃないよ。指揮は僕が

取るから」


「あんたが署長?挨拶はいいよ。暗視鏡のメガネ

みたいなやつあるでしょ?あれと催光弾用意して。

催涙ガス弾とマスクは用意してあるんでしょ?」

「署からただちに取り寄せます」

「うん、早くして」

準備ができると、スサノオは軍の訓練兵のような

いで立ちの特殊装備の警察隊を連れて、正面から

入って行った。教会の重厚なドアが叩き壊された。

中から銃で撃ってくる。

催光弾を投げ入れると、教会内が輝くばかりの

光がさく裂した。ガスマスクをつけた突入隊が侵入

すると、催涙弾を奥へころがした。一気に制圧する

こと3分だった。

「よく訓練されてるね。でも、変だな。楽すぎる」

そこへ、走って教会内から隊の一員が出てきた。

「管理官、署長、すぐにここから離れて下さい。

爆弾がすでにセットされ、カウントが始まっています。

あと23分です。付近のものをすべて非難させます」

「あ、そう。じゃ、僕も行こうかな」

「管理官、行こうって、そっちは危ないです」と、署長。

「爆弾処理班は中にいるよね、じゃ心配ないよ。

僕も見てくるから、署長は住民の避難を優先させて」

「あ、管理官!」


「はい、ご苦労さん。どうかな?ボンバーは」

「は?」

「この事件を指揮している担当の管理官だよ。どんな

具合?」

「はい、初めて見る装置で、20分で解除は無理かも

しれません」

「そう、どれくらい吹き飛ぶの?」

「この爆薬ですと、周囲の半径500mには及ぶかと」

「そりゃ、大変だ。逃げても間に合わない。じゃ、作業

続けて」

スサノオは「逃げ道も確保した方がいいな」とブツブツ

言いながら、現場から一番近いステンドグラスの窓に

近寄って行った。壁にあった椅子を持ち上げるや、

それをステンドグラスに投げつけて、叩き割ってしまった。

「カウント5秒前になったら、あそこの窓に突入、いいね?」

「はい、わかりました」

5秒前まで爆弾処理をしろ、ということだ。隊員は恐れ

いってしまったが、それまで一緒にいるらしい管理官を

前にしては何も言えなかった。

「そうだ、爆発の威力を妨害する工作は習わなかった

かな?できたら、それで一時しのぎをしてよ」

「はっ、最大限努めます!」

(そりゃ、そうだ。できなきゃ死ぬもんね) 



タイマーは止められず、爆弾側に防御を施したが、

どこまで有効かはわからない。7秒前で作業を終え、

二人は近くの割った窓から飛び出した。すぐに壁際に

身を寄せると、2秒で爆発の大音響があった。

被害は爆発防御が効いて、教会を崩すだけで終わった。

二人もすり傷の軽傷ですんだ。  


スサノオは爆弾処理の隊員と無事を祝って、雑談を

してから、役所に戻ってきた。

「神崎、おお~い」

「なんですか」

「なんですかじゃない。すぐに次の爆破場所を探せ」

「はあ?予告はありませんよ」

「目的がない。予告にも要求がない。そんなテロが

あるもんか。これは前哨戦だ、こちらの出方を見て

本番をするつもりだ。予告しないほうが確率は高い」

「そんな。予備の爆発だと言うんですか?ちゃんと

爆発させて、それなりに目的は果たしたんじゃない

ですか?」

「逮捕したのは、たったの2名だ。教会には2名しか

いなかった。実行犯だけだ。他にも実行犯がいる。

テロリストは愉快犯じゃない」

「闇雲になにを探せと言うんですか?」

「お前はバカか?逮捕した実行犯から詳細を聞け、

と言ってるんだ。いいか。お前が正しくても、間違った

場合は死人が出る。俺が間違っても、よかった

よかった、なにもなくてで、死人は出ない。それ

だけでいいんだ。時間がない。早く取り掛かれ」

「ハイ」

「神崎、声が小さいよ」

「ハイッ」

「おし」



そこへ次の事件が起こった。信用金庫への強盗

で、通報から警察がかけつけ、周囲をかため、人質

の解放及び投降を説得しているという。

スサノオは現地まで行った。7階建ての雑居ビルだった。

「突入するの?」と、担当の所轄署長に尋ねた。

「人質が5人いるので、まだどこにいるかもわからんので

時間はかかると思います」 

「あ、そう。彼らはどこにいるのかわかってるの?」

「それは3階に陣取ったようです。4階より上は休み

で人はいませんでした。2階と1階は見張りがいます」 

「そうか。あとで電話するから、指示に従って。奴ら

が行動を起こしたり、要求があったら、連絡して。

一度、役所に戻るから、じゃ」


「信用金庫のビルの周囲の地図を持ってきてくれ。

付近に老人ホームとかの施設、があるか。ガス

スタンドはなかったな。あと、保育園とか学校とか、

ないよ、を探して」

職員が地図を持ってきて、机をつなげてその上に

広げて、バタバタする。

スサノオは電話していた。

「ヘリコプターだよ。重量何トンを吊り下げられる

のか、だよ。それと、そういう鉄球を至急見つけて

借り受けてほしい。それと7階建てのビルの図面

送るから、3階の天井までぶち抜くには、何mの

高さが必要か計算しておいて。ああ、姉貴の

長官のほうは許可をもらってある。書面じゃ

間に合わないよ、人質が殺されちまう。さっき

一人殺されたと報告が入った。では頼むよ、

幕僚長!」


しばらくすると、国務管理長官の姉から直接電話。

「あんた、なにやってんのよ。鉄球なんかどうする

つもりよ。幕僚から連絡あったわよ」

「ああ、姉さんか。いいから、許可して。緊急事態

だよ。人質事件で、すでに一人犠牲を出してる。猶予

がないんだ。頼むよ」

「何言ってるの。責任取るのは、こっちよ。あなたの

無謀につきあっていたら、首がいくつあっても足り

ないわ。ダメよ。軍のヘリを出せ、なんて。お断りよ」

「あ、そう。それもいいけど、姉さんね、僕、テロで

体張って爆発範囲を絞って、死人なしよ。聞いただろ。

今日のニュースで僕、英雄よ。その英雄が凶悪事件

の解決のために協力をお願いして、姉貴が断った

とバラしたら、長官としてはそのほうがまずいんじゃ

ない?これ以上死人が出たら、もっとまずいし、うまく

行かなかったら、僕が勝手にやったことにすればいい

じゃない」

「あんた、私を脅せると思ってるの。あんたの責任は

私にかぶってくるのよ」

「いやいや、そう怒らず、責任転嫁はできるよ。僕が

姉貴にはヘリを貸し出すだけだ、と嘘を言ったと主張

すればいいのさ。あとで証拠用のテープでも作らせて

送るから、幕僚長にそう言って許可して」

「じゃ、この通話は消去するわ。がんばって、足でも

折りなさい!」



嘘は嘘ではなかった。幕僚長からの電話を待ち、次に

伝えたのは燃える油とそれを消火する消火剤だった。

「作戦だけど、まず、屋上に鉄球を落としますよね。

3階の天井をぶち抜いたら、そこへ油を注いでほしい。

注いだら、発煙筒でも投げ入れて火事にしてください。

ベトナム戦争で米軍が使った、あのJ・F・ケネディが許可

した酸素を燃やしてしまう枯葉剤もあったら、適当にぶち

込んでもいいな。あとはこちらでころ合いで連絡するんで

消火剤で火を消してください」

「それも長官は・・・」

「ああ、もちろん。全部話したら、笑ってましたよ。姉貴は

あれで太っ腹なところがあるので。ガンガンやって建物

から犯人どもを追い出してください。よろしく」

次に、現場の所轄署長に、「消防車を手配したので、

もう突入はしないで。3階に火事を起こすので、出てきた

人質の保護と犯人逮捕を消火の前に行うようにして、いい

ですね。これから行きますから、またそこで」


作戦はほぼうまくいった。枯葉剤はなかったし、あっても

使いもしなかっただろうが、犯人側で死者1名だけで、

人質は2階の倉庫部屋に押し込められていて、大きな

ケガもなく、事前に殺害された1名を除いて全員無事

だった。火の回りは速いので、結局、ビルは全焼して

しまった。保険が下りるだろう。

その晩は職員は事後処理の書類で忙しかったが、

ビールを一杯だけ乾杯してスサノオは帰った。

明け方だった、地震があったが、酒が効いていた

のか、またすぐ寝てしまった。どのくらいも寝なかった

だろう、すぐに電話で起こされた。起きて胸のポケット

から携帯を取り出すと、役所からだった。

「おはようございます。朝早くから、大変失礼いたします。

管理官、大変です。明け方に議員会館が爆破されました。

それにともなっての脅迫がテロリストから届いています。

こちらでご覧になってください」

スサノオは言葉を飲み込んだ、チクショー、やりやがったな、

被害を聞きに行くのに、出所するのは嫌だな。

・・・・・・・・・・・。

「あ、三久住呼んで。管理官だよ、おれ。3時間くらい

俺の代行やらせた三久住。いい?わかった?今、

いない?そう。じゃ、代行に神崎の代わりだけでなく、全部

まかせるから、と管理官が言ってたと。そう、ボスも呼び戻し

ておくから、おれは管理局に帰ったと伝えて」



3日して、国家管理局長官、姉から連絡があった。

「ちょっと、いいかげんにしてよ。あんた、仕事放りだして

なにやってんのよ!聴いてるの?今どこ?」

「ああ、うるせ。姉ちゃん、質問は一つずつに」

「あんた、クビよ」

「それは知ってるよ。神崎を思わず、殴ってしまった

からな。訴えられた?」

スサノオは神崎が次の爆破予定を探せという命令の

後に、美容院へ行ったという報告を聞いて、切れて

しまった。(あちゃ)と思った時は、もう遅かった。歯の

2,3本は折れたかもしれない。

「あのね、他人事みたいに言わないで。自分のミスも

あるから訴えはしないそうよ。内輪もめが外に出るから、

周りも止めたみたいね」

(ちがうよ。あいつは手を抜いたんだ。それを知ってるから、

周りに同調するフリをしたんだ。それをあいつがあの時

眼で言ったから、カッとなって・・・。肝腎の処で手を抜く

奴は許さない)

「事件はテレビで観てたよ。犠牲者が多過ぎた」

沈黙・・・・。

「ふーん、多少は気落ちしたんだ。それじゃ、転勤先

決まったからいい?メモして」

「ああ。はい」



スサノオは転職先を思い浮かべた。左遷は左遷だが、

近くに海がある。こりゃ毎日、釣りができるな。と、

釣り道具店で、竿を物色することを想像して、もう

ニヤニヤしていた。自分が事件で片腕を失っても

こんな調子なのだろう、この男は。





**
個人的な休日だった。なにもしないほうがいいのだが、

楽しければなにをしてもいい。

朝の5時に目が覚めて、ぼんやりした頭で、怒りで切れて

女を叩く夢?半夢?を見ていたか、考えていた。

それから尾ひれが前後につながるように、小説を考えて

いた。一応、面白そうだから書いてしまおう、と。

早朝から10時までに書き切った。朝の食パンは7時過ぎ

だった。ともかく、遅くとも午前中に書いてしまわなければ、

途中で興味をなくして退屈して、書きやめることは大いに

あり得たので、なんとしてもこの弱くなる感興を継続しなけ

ればならなかった。なんとか、守(も)った。

あとでがっかりしてもいいのだ。自分では面白いものは

かなりマニアックなものなので、普通に書くのは頭が

はっきりしていてはいけない。思考のかたまりを書くには

明晰でないとスッキリ(区分けで)書けないが・・・。

これはこれでいい。小説は半夢でいい。

それと、ドラマはアメリカの精神背景が入っている。日本

ではピンと来ない部分もある。
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フランスユリ知らず  予告? [小説風]

予告というのが、ふざけた言い方だろう。 予告するほどの 

作品を考えているのではないし、骨だけで、血も肉もこれから 

という代物に、予告もないもんだ、というのが自虐的な意見だ。  

少なくも、自粛的な意見だ(笑)。だから、当たり障りのないこと 

を書こう。  

フランスというのはゴッホなどで浮世絵が偶然、包み紙として 

輸入されて、印象派に大きな影響を与えたことで知られているが、 

僕のイメージでは「政治」なのだ。そのイメージの元も知っている。 

「Z」というイブ・モンタン主演の政治映画だ。政治家「Z」が架空の 

軍事政権下の国で暗殺される。それは軍事政権下の王政の 

ギリシヤで起こった事件を題材に書かれた小説があり、それを 

映画化したものだ。1969年制作だが、観たのはもっと後だろうが、 

僕も若い頃で、強く印象に残っている。なにか政治についてその

イメージを集約するものを得る印象があったのだろう。  

政治の根本とされる憲法は、東アジアで最初の憲法になる 

大日本帝国憲法が、ベルギー憲法、プロシア憲法(ドイツ)を 

基礎に制定されたので、こちらを発想するはずだが、やはり、 

映画の媒体は強い。文字やニュースではそれは伝わらない。 


この「フランスユリ知らず」は題名が浮かんで、それから内容を 

考えることになった。その時、ギュンター・グラス(作家)の政治 

活動を知って、興味を持ったのでその手紙からストーリーを 

壊しながら、壊れたものが重なってつくられるという手法を考えた。 

そして、そもそもこの題名が浮かんだのは、なぜだろう?と考えた。 

ギュンター・グラスはドイツ人で「ブリキの太鼓」の小説で有名に 

なった作家で、フランス人ではない。目に留まったのは「フランス」 

の次の「ユリ知らず」だ。これは僕なら、「ユリシラズ」に似た 

フレーズを無意識に浮かべただろうから、それは「ユリシーズ」という 

小説からだろう。 

著者はアイルランド人のジェイムス・ジョイスで、これもフランス人 

ではない。そこで思い出したのが、「谷間の百合」だった。 

著者はバルザックで、唯一読んだ小説が「谷間の百合」だった。 

バルザックはフランス人だから、「ユリ」のイメージからフランスユリが、 

ユリ知らずとは「ユリシーズ」からの連想だったろう。 これらの混合 

で「フランスユリ知らず」の題名は発想されたと、思う。 



残念なのは、予告するほど、楽しくもおかしくもない、感動ものでも 

ないストーリーに仕上がるだろう、と予想していることだ。  

それとも、このまま予告だけで、幻のまま終わらせてしまおうか、 

とも思うが、まだ期待されないうちだから、それでもいいのだろう。 

バルザックとジョイスについては、作品よりも彼らの人生のほうが 

面白いかもしれない。波乱万丈型はバルザックで、事業家と破産と 

ベストセラー作家をくり返した人だ。 

一方、ジョイスは22歳までダブリンで過ごしてから、放浪癖がある人で 

亡命したり、ナチスから逃れてスイスへ行ったりと、娘も統合失調症で 

その治療で苦労したりした人だ。 作品世界は、常にダブリンから離れ 

なかった。 僕はこの人の放浪癖が羨ましい。  

「ユリシーズ」、まだ読んでいない ・・・・。 


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小説風なコロナとは? [小説風]

今回は作家になってみたいと思う。 そのつもりで、小説を書くように  

おとぎ話や、 空想を話してみたい、と。  

まず、今日よく晴れて、暖かかったので散歩に出て気がついたことを。  

散歩は楽しむものだ、それを数十年も楽しまずに散歩した者がいた  

だろうか、という問いには、僕自身も「いない」、と答えただろう。  僕は  

よく気晴らしがしたい時に、 亀公園から北部公園へとこの20数年間で  

何度も散歩に出たからだ。ところが、今日は違った。  

散歩に出て、坂道を下り、 亀公園へ行く道へとまがった途端に、散歩が  

楽しい、という感覚が湧いた。 初めてだった。僕は気晴らしのために出た  

散歩は「楽しい」と定義していた。思い込んでいた。 そうではなかった。  

楽しい、という感覚を味わって、それが間違いだとわかった。  

僕は 外へ出て、花や植物、菜園や風景をつぶさに眺めて、半ばそれに  

癒されようとしていた。ほぼ見るものを注視してそれを観察した。意識的

ではなく、自然な流れの中にそれを心につなぎ止めようとしていた。  

気分転換どころか、なにかを発見しようとして、歩いていた。そして、 

相変わらずも考え、考え続けて、 それを次々に無意識に落としていた

(蓄積していた)。  

散歩を数十年も楽しんでいなかった男とは、自分自身のことだった。  

僕は 自分が歩きながら考える人間で、 それが考えを進めるのに  

(自分に)最も適した方法だと知っていた。だから、 考えることを楽しむ

ために散歩に出ていた、とは言えるけれども、それは「散歩を楽しんで

いる」とは厳密には言えない。なにか他のことに気を奪われている。

それは仕事に近いことだ。  

ふつうに楽しむ、というのを今日知った、もちろん、散歩でのことだ。  


コロナウィルスが人工的に作成されたものだという噂は、この騒ぎが始まって  

から比較的早くにネットでも流れていた。 そういう説は、すぐガセネタと区別が

つかない代物だと、陰謀説のように白黒つかない、扱いにくいものだと思った。  

ただし、この時に考えたのは、人工的であるなら、必ずそれなりの研究所が  

関わっていて、その治療薬も完成しているに違いない、と想像したことだ。  

この小説ネタは、すべてここから始まる。  

治療薬で儲けるという大金が絡んでいるというのが、いつも変わらない悪事の  

背景だ。それで僕はコロナが蔓延したら、すかさずそれが救世主のように出て

きたら、かなりヤバそうだと、その時、2月か、3月初めには思った。それは  

それで忘れていたが、昨日、その治療薬がアメリカから出て来た。日本でも、  

アビガンが早くそれに相応するはずだったのが、急にそのレムデシビルが  

浮上してきて、認可も特別認可でアメリカでは7月、日本では5月にも申請して、  

実質9月頃か、認可され病院に配備されるのだろう。  この7月とか9月とか

に治療薬がコロナのパンデミックから早くに出回るのは怪しい、と考えたのが2月、

3月初めだったのだ。  

なぜ日本政府はアビガンの備蓄を200万本も始まっていると言いながら、

アメリカの薬に突然乗り換えたのか?  

そこでこのところの中米サイバー戦争を思い返しているうちに、アメリカの  

これが中国封じ込め作戦だとしたら、辻褄が合うことに気づいた。 要は  

中国とアメリカの世界一への覇権争いなのだが、中国がアメリカの計画に  

気づいて、アメリカの持ち込んだウィルスだと高官の非難めいた談話が載った。  

そこでトランプは知ってか知らずか、ふつうにウィルスを「武漢ウィルス」とか  

「中国ウィルス」と呼んで反撃に出た。これはアメリカのドラマを見ていると  

わかるが、それがフェイクでもいいから、相手を誹謗中傷して世間や世界に  

そう思わせることが必要で、そう思わせれば「勝ち」なのだ、という志向は  

ほぼアメリカ人全体の考え方、と言っていいだろう。 日本人はいい人が多い  

からネットでも「神対応」とかが好きで、攻撃的な言動はあまり好まれない。  

文化と歴史の違いだから、どうとも言えない。  

まず、アメリカは中国に通信技術やその輸出で、自らが開発した5Gで技術も、  

市場としても遅れを取っている。これをどうするのか、以前から気になっていたが、  

ついにウィルスのパンデミックという危険な賭けに出たのだ(もう、小説に入って

いる)。 

武漢には世界中のウィルスを、それも最も危険なのを扱っている研究所がある。  

アメリカの兵士もそこに菌などを運搬したらしい。そして、拡散。中国は世界の  

工場と呼ばれている。そこを疲弊させて、経済を破壊してしまえば、5Gの 

運営どころではないし、I Tのテレワーク環境を各家庭にまで広げることになれば、  

アメリカ方式でも、新しいアンテナ設置の(金がかかる方式)も進むだろうし、 

中国といい勝負ができるかもしれない。 それは次善の策で本当は手前の  

治療薬で大儲けすることだった(かもしれない)、9.11の時のように。  

これはアメリカの伝統行事のようなもので、日本が真珠湾攻撃をした時にも  

アメリカのルーズベルト大統領は知っていた、という。 アメリカ国民は開戦ムード  

ではなかったので、日本の暗号は解読されていて、ルーズベルトは真珠湾の奇襲

を見て見ぬふりをしていた。それは日本に奇襲攻撃をさせて、アメリカ国民を

怒らせ、開戦に持ち込みたかったから。 (陰謀論から) 

同じように、9.11の時もどこまで詳しく知っていたか、ニューヨークのあるビル

ではいっせいにどこかの会社の従業員だけ、姿を消していたそうだ。そのビルが  

破損を受けて、その直前に保険がかけられていて、それが大金だったとか。  

ともかく、時の大統領ブッシュJr は事前に攻撃を察知していた。そして、テロでは  

なく、単なる犯罪ではない、「これは戦争である」という演説を行った。この「戦争」 

だという演説を聞いて、僕は当時違和感をもった。そうしたら、 すぐさまアフガン  

攻撃が始まった。戦争したいのはアメリカでもそうだった。きっかけを作らなければ  

ならない。大義を掲げなければならない。議会の承認を得るために。  

この時に抗戦を強く主張したのが、国防長官のラムズフェルドで、のちに「大量破壊

兵器」(フェイクだった)を大義にイラク侵攻をした張本人である。 この怪しいのは十分

なので、覚えていた。そして、彼が大手の製薬会社の重役であるのを知ったのも

この頃だ。  

彼は自国民の犠牲も厭わないだろう。戦争は格好のビジネスだから、そう思っている

のは確かだ。そのことを思い出して、今回、そのコロナの治療薬の会社を調べる気

になった。そのバイオテック企業の会長がラムズフェルドだった(ビンゴ!)。 彼は

アメリカの軍需産業・政策企業・政府機関に根を張った最初の体現者らしい。

戦争でもパンデミックでも稼げる、ということ。 

しかし、これらのことは複雑な関係の人物や歴史が絡んでいて、単純に描けない。

トランプや影の権力者たちの関係も、不透明だ。  

なら、こうやって小説風に書くしかない。  そのバイオテック企業が前のインフル

エンザ特効薬タミフルを開発して、株式が高騰、大株主のラムズフェルドは巨額の

富を手にした。今度は中国政略を兼ねて、またパンデミック治療薬で稼ぐ気だろう。  

日本で、そもそも早くても3か月と言われる薬事承認をこれから1か月ですますと

いうのは、前例のないスピードで、異常でもある。 「 特例承認は、海外ですでに

販売されている製品が対象となるが、レムデシビルに関してはまだ海外でも未承認。

それどころか、まだギリアド(バイオ企業)は治験データさえ公表しておらず、海外でも

日本でも承認申請を行っていない。日本では4月にギリアドの治験が始まった段階

に過ぎない。 」― 東洋経済online より。  

ビル・ゲイツの妻名義?の財団も・・・・と書いても、小説は進行しないので、やめて  

おこう。  


僕らの生活という場と、世界の覇権争いの場とはほぼ無関係である。僕らが 

(そのグループに属していたり、事件に直接遭遇したりしなければ、)そこに関心が

なければ。 僕らが関心を持たないのは、そういう環境とは無縁だからだ。 

それで僕らは無縁なことに注意を払わないし、気にとめないので、いつまでも  

そういうことには、(政治などには)関心がない。  そして、ある程度トライして

みるととんでもない壁があって、ダメだとあきらめて、関心をもってもどうしようもない、  

と思ってしまう。 そして、まだ経験が浅いと、すぐに行動に出たがり、I Sの宣伝  

に乗って、聖戦の?思想に身を投じてしまう。 それは僕らが物事を一面的に

とらえる訓練しかしてこなかったせいで、その知的体系から抜け出して、物事を

多層に、多重に見るにはそれなりの訓練がいる。  なぜなら、ものを見ることで

さえ、僕らは習慣にはまってしまっているから。 アフリカの狩猟民が2km先の

小動物が見える事実に驚いてしまうが、それは自分の周りにそんなに目のいい

人はいないからだ。ただそれだけだ。家や建築物ばかりで、僕らは遠くを見る習慣

を失ってしまった。  

アフリカの狩猟民も日本に来れば、数ヵ月で遠くを見ることができなくなってしまう

のかもしれない。それでも帰国すれば、代々の習慣で遺伝しているから、また  

すぐに視力も回復するだろう。僕らがそういう遺伝もなしで、アフリカへ行ったから  

といって、2kmの先を見て取ることは、たぶんできないだろう。何年か、訓練を  

必要とするだろう。  

僕らは世界国家への視野と、 家庭の視野という双方を見るという、そういう

必要性の教育を受けていない。お金についても詳しく、シュミレーションをして  

模擬銀行や仮定の事業をゲームなどをして学校で基本、(日本では)学ばない。  

同様に、見ることも学ばない。 聴き分けることも学ばない。 現代人が聞こえる  

音域と聞こえない音域があるらしいが、 それは昔の人もそうだったのだろうか?  

僕は先祖の意識のカスのようなものを発見したりして、それが自意識のもの、  

つまり、現在の自分のものではないという感覚を覚えると、僕らが音域にせよ、  

視野にせよ、失いつつあるものがあると考えるようになった。  

それについて話す時ではないので、やめるが、ともかくも僕らの常識は限定や  

限界というものの「ものさし」のようなもので、”現実”の中に僕らの知る一面として

の<現実と夢>があり、 ”夢”の中には<人間に関わる(現実)世界と、人間

には関われない(夢)世界>とがあって、それは多層とか、多重とか、想定する

だけで、そうした「言葉」で書いてしまうと、本当が伝わらず、幻影に終わってしまう

ものだ。 そこから一つ学べるのは、世界国家のことが関係ないのなら、僕らは

現在、コロナで困ることはなにもないはずだ。 

ところが、今そうではない事態だ。世界国家や世界というものは二三層や、二三重

にまた、複層・複重に僕らと関係しているが、僕らの頭では一面的・一方的である。  

それならその関係の微妙さに応じてでいいから、気にしてみないと、時に応じて

こういう自粛の時にでも少し、考えてみることだ。読んでみることだ。したくなければ

しないだろうし、したくなるまでしなくていいし、それは誰も強制しない。  

でも、それがあなたに関係していることは忘れないことだ。 誰でも初めは  

自転車に乗れない。すぐにも乗れない。ある程度の練習をすると、できるよう

になる。それと同じだ。やがてわかるようになる。 

人間の可能性やその能力の開発範囲を例えれば、今のところ、人は百歩先まで  

歩いて行けるのだが、 実際に1歩、2歩は誰でも進む。しかし、晩年になっても  

3歩と進む人はまれだ。10万人にひとりだろうか。多くの人は4歩5歩、と自意識

せず気づかずに能力を行使している。わかるはずもないが、そんなことを目にする。

能力はそれぞれだが、それぞれの分野で、誰もが百歩まで行ける恒常な能力を

もっているのに、気づかなく、開発しないのはうらめしく、勿体ないことだ。   



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