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占いの蓋然性のあれこれ [占い]

まず、蓋然性だろうか、説明が要るのは。あまり、日常では使わない  

から。 言ってみれば、「確からしさ」を言う。 占いなら、それが 

当たるについて、どれだけ確かなのか、ということで、これを数理で 

説いたものが確率らしい。  

占いは、一般的にはまったく信じていない。それは数字とか、星の運行 

とか、五行とか、などの意味合いがあって、それを基本にして行う占い 

の体系があって、そうしてなにがどうなると、未来はこうなるといった、 

御宣託であるならば、それは僕にはどうでもいいものである。  

と、言ってしまえれば面倒ないのだが、それは占いの本質がどうも  

僕らが運命をつくる、という占いとは反対の意味に聞こえることと  

無関係ではないからだ。それも但し、の話で主に僕の場合は、の話 

なのだ。それは僕だけのこと、というのでもないのでまたややこしく 

聞こえるが、読んでいくとわかる。   

まず、蓋然性はどうなのか、当たるのか、当たらないのか、ということが  

聞きたいのならば、それは意味がないと答える。それは事実として、 

当たったり、外れたりするからである。と言うか、当たらなければおかしい  

し、当たるわけがないのだ。当たるわけがないのは、未来がそんな 

10個か20個かの因子(五行・惑星・0-9の数字など)で八百万(やおよろず)  

にも変化する未来が表現されて、示されるわけがないから。 しかし、占い  

が実用化されて衰えることはあっても、なくならないのは人々がそれを  

求めるからだ。需要があるからだ。それは占いの蓋然性よりも、お先  

真っ暗の未来を少しでも照らしたいから、なんでもいいから指針を欲しい  

という僕らの願いが潜んでいるからだ。積極的にはまって、今日は緑が  

ラッキーというと、上から下まで服装をグリーンにしてしまう、おかしな人  

もいるが、多くは消極的に頼っているだけで、今日のラッキーがなんだった  

か忘れてしまうこともある。 ちょっとした指針・標識を示してもらいたい  

だけなのだ。  

それに10-20個の因子では、捕らえる範囲が広く、大きいので、特に  

短い言葉ではよくよく詰めてみると、どちらにも意味が取れることでも  

占いの結果に含まれていることが多い。蓋然性が広いということで、  

ある集約したことに関しては、どう取っても当たってしまうことさえある。  

街のプロの占い師なら、それを利用しない者はいない。 相手の表情 

を観察しながら、判断して、その言葉から具体的な方向にもっていき、 

当たる蓋然性を高めるのである。すると、当たるという評判が立って、  

商売になるのだ。 

数理で世界を表現しようとした、天才哲学者のスピノザは14歳の時に、  

カバラ数秘術を研究してその荒唐無稽さにあきれ、ほぼ1年で研究を 

放棄した、と「世界の名著」のスピノザの年譜にある。  

僕が占いを信じる対象としては、放棄したのはあまりに当たるから、  

だった。これは矛盾したように聞こえるが、現象はそう見えたのだ。  

切符占いというのがあって、切符の裏に印字された4ケタの数字を  

足して、1ケタにして、その数字の意味が決められていて、それで 

電車で行った先の未来を占うのだが、やってもやっても、その数字の 

意味の傾向通りになるのだ。 一時、未来の鉄則を得たようなつもり  

になったが、おかしいと考えはじめた。どうも空気がかたくなって来た  

のだ。窮屈に感じられるのだ。 それでこれは占いで未来を決めて  

いるから、自分の自由度が奪われて、決められた運命感に呪縛され  

ているからだろう、と気がついた。  

しかし、当時は検証できなかった。後で確かめるためには、切符の  

裏の数字を改札で渡してしまう前に、見ておかなければならなかった。  

今なら、デジカメや携帯・スマホで数字をみないようにして撮影して  

おけばいいだろうが、まだ高級品で携帯が夢の時代だった。  

それが必要だったのは、僕は占いの数字で自分の運命をそれに 

合わせて決めていたのではないか、と考えたことだ。数字が  

こうなら、それに合う運命がこれから展開する、と信じたことで  

それが展開してしまう。それは結局、自分で運命を作っているのだが、  

数字の運命なのか、その数字に操られた自分の力なのか、は検証  

して見ないことにはわからない。  

この決着はつけなかった。それからは数字を見ないことにしたからだ。  

その方が気分がいいのだ。運命を決められるよりも、知らないほうが  

よほど精神衛生にいいのだ。それなら、閉じ込められるような数字  

よりも、笑顔の健康を選択したほうがいいに決まっている。  

この選択は僕は当時から、簡単なことだと思っていた。しかし、知的  

障害や神経発達障害などの世話人体験からその知識を知り、世の中  

の精神不安の現状を知り、それの改善が思ったよりも楽にできること  

ではなかった(正味2年間)経験をして、自分で味わってみると、運命を  

切り替えることは思うほど、イージーではなかった。  

つまり、それほど僕はイージーに運命を変えながら、進めることが  

できた。 ここに関わる根本の問題は依存である。それぞれの趣味、  

不安深度・震度で依存は気づきにくく、他人にも気づかれにくい。  

社会・世間では頼りになるような、または強そうな顔をするのが、  

競争社会・自分のテリトリーを確保して広げる王道だから、皆が  

できうる限りで、そんな顔をしたがる。そうでないと、人との関係で  

なめられるのは必定だから。 その日常の不安から生まれる、なにか  

に頼りたい、何かを信じたい、という心理が知られずに、強く働く。  

かくして、僕らは人間不信が歳を追うごとに深まるしかけになっている。  

不信になるから、自分の信条や威信をかたくなに信じようとして、心が 

硬くなりゆく。ガンコ者のはしりである。 これは自然な流れになっていて  

運命を切り替えるというのは、この流れに逆らうことだ。  

僕らの占い好きな人は、主にそういうストレスからの逃避に、また解消に  

とのめり込む。そこまでではない人も、不安から逃げようとする。  

そうして逃げ続けるのだが、そういう指摘は自分にされないし、誰もそれを  

面と向かって言うような関係ではないだろう。 人間と人間がぶつかるような  

密な関係で、僕らは生きるを知るのだが、それは他人のことだし、それほど  

の親友でもなし、言ってもわかる性格でなし、とそれを避けるのが世の風潮  

というやつだ。 それはあいまいさが、日常ではほぼ役立つからだ。  

切り替えができれば何のことのない不安も、放っておいて、悪化する時期も  

あるから、そういう場合だが、食べ過ぎでメタボになるし、その先は糖尿病  

などの成人病が待っているし、出なくてもアルコール中毒やセックス依存症  

などひどい状態に陥る人も出てくる。  

僕は冒険家のバカだったから、究極では死よりも自由を選ぶようなところが  

ある。運命を変えて、人間の無限の能力から、自分のを見つけてどんな生活 

もできる、というのは当たり前に思い描いていた。なので、これまでここで会社  

辞めたら、家族抱えて収入無し当てもなしという最悪・不幸という人生の  

選択肢をわざわざ選ぶことも多かった。老人になってから不幸でころびたく  

なかったから、早めに学習したかっただけだ。そうしたら、自分がとんでも  

なく平安境にいることに、気がついた。 

知らない間に、すべて乗り切って(成功)いた。    

今、占いは信じていないのに、利用している。占いによるが、その何%かは  

予測をつけるのに不思議にヒントに利用できるのがあるからだ。占い自体  

からの予測は、天性がなければ不可能だが、その人やことに詳しければ、  

少ないながらも考えるヒントになる。どのみち、未来は真っ暗だ。青空を見る  

ために拾う杖は、落ちているならどの枝・棒でもいいのではないか。それに  

寄りかからなければ ・・・。 運命を自分で切り拓けば、この上ない自由を  

感じることができる。試してみて、と言っても、無茶はよくない。無茶でなけ  

れば道は切り拓けない。(どっちなの?!)まず、自分で自分に相談できる  

直感・直観を磨いてみて。  


余談をまたしてもしてしまうが、今日も古い書類を整理していて、昔使った 

余命占いが出て来た。9×9マスに年齢が書きこまれている。自分で  

作ったものだ。その時の日時で縦と横のマスを決めて、交わった数字が  

寿命年齢だ。久しぶりに面白がってやってみたが、無駄だった。縦は  

重なったので、4通りの数字が出るはずが、2通りになった。それは1年後  

の数字と10年後の数字だった。面白いことに、僕が自分に考えている  

ことと一致していた。 このコロナで来年一杯かもしれない。それを切り抜け  

たら、3-5年後に転換点が来て、それを切り抜ければ、いいだろう、しかし、  

10年は持たないだろう、というのが、最近僕が友人に言っていたことだ。  

その考えがそのまま占いの数字に出ただけだった。僕にはそういうもの  

なのだろう。信じるから当たるわけではない。妄信もある。  


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