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ただ、ただ、・・・ [詩]

ただ、 ・・ただ、 ただ こうしていたいだけ 

なのだ 

目的とか、仕事の結果というものも なく 

夜の高速を机にして  そこに 

片肘をついて  この世を眺める  

自分とか いうものが  何者であるかのような 

そんな 空虚になった 夢を  紡いでいる 

怠惰とか、  だるさが 感じられ 

眠さに ズボンのポケットを  掴ませている 

地球の裏側の  地帯では  

太陽が  沈んでゆく  

沈んで ゆ く 

僕は  それを  追いかけてしまう 

山を越え  谷を越えて  

また 太陽が 沈んでゆく  

偉大な パノラマが  くりかえされる  

沈んで ゆ く  

夜は  大理石のように  黒い   堅い  

平らな表面が  艶に  光っている  

直方体の ビルディングが  板のように 

彼方の 暗さのなかに  伸びてゆく  

はるか彼方では   太陽が  昇り ゆ く   

いつから  夜は  溶けだしたのか  

透明に  青い  空気に  

包まれている  

今日も  なにを  したと 

いうんだろう ?  

僕らの 生活は  まるで  

夜を 迎えるための   儀式のようだ  

暗くなるのを  待って  い  る  

ころがる  石鹸の 匂いが 

なにか  わからなくて  

遠い記憶に  尋ねようと   

空を  見上げる人が  いなくなってしまった 

神話の 罫線や   神社の 緯度を  

書いていた 頃 

もう  終わるしかないようだ と  

ばかり、  考えていた  



太陽が  沈んでゆく  

沈んで ゆ く   

Sun  goes down ・  ・  ・  


この  気持ちいい  怠惰  

あの  小さな女の子だった  ○○ちゃん 

新1年生で  ランドセル  買ったそうだ  

その校門が  黄色い 大砂丘の 

向こうに  立っている  


眠さが  隣の 部屋にまで  

押し寄せて  来たようだ よ 

Sun  goes down ・  ・  ・ 

けだるい  太陽の  炎  

おう 

僕が  沈んでゆく 

沈んで ゆ く  



ゴミの収集車に  ビニ袋を  

放り込んでいる 若者の  背なかが 

ロングホールに  響いている  

その青い煙が  坂を  昇っている  

オーバーリン  オー バー  



夜は  君は  どこを  歩くのか  

オーバーリン  Ov ・  er  

一日は  シングルなのだろうか  

シングルマザーのように  

夜の 不安は  

子供だけ  だろうか  

けれど  安心する  

夜は  死の パラダイス  

自分の  安息する 宇宙  

Sun  goes down ・  ・  ・ 



Sun  goes down ・  ・  ・ 

太陽が  沈んでゆく  

あなたが  安楽に  沈んで  

沈んで ゆ く  

望みは   ない   

その   気持ち よさ  

オーバーリン  Ov ・  er 

オーバーリン  Ov ・  er 



なにも  できない   

なにも  かなえない  

なにも  してこない  

Sun  goes down ・  ・  ・ 
  

オーバーリン  Ov ・  er 


宇宙は   このまま  

永遠は  遠すぎる  

あなたは  いなかった  

川の  流れに   

葉の   そよぎに   

風が  寄せる  

信じるものがないという  知恵が 働くなら  

すべてが  信じられるときのことを  

想像してみれば  いいのでは?  

信じるものがないと 考えるなら  

信じられるものがあると  思っている  

すべてを  信じてみて。 

信じられないものが  無くなってしまったら  

それは  なにかをもう  信じる必要が  

なくなる  あらためて なにかを 

信じることはない   

それは 信じるものも  信じられないものも  

なくなる、という状態  

オーバーリン  Ov ・  er 

過ぎ去ってしまった 状態しか なくなってしまう  

自分というものは  歪んで  偏向な選択を 

するから   救われた気になれる、  という   

奇妙な 真理  

僕らは  公平な 自由な選択を  

したつもりでも   それはすべて 

なにかを信じて  それ以外を 信じない  

その争いの因は  もう  そこにある  

ぼくらが  そこから  離れられないのなら  

オーバーリン  Ov ・  er

もう 終わるしかないようだ と 

考える  

けれど  安心する  

考えない   選択しない   



ただ、 ・・ただ、 ただ こうしていたいだけ 

なのだ 

目的とか、仕事の結果というものも なく 

夜の高速を机にして  そこに 

片肘をついて  この世を眺める  

自分とか いうものが  何者であるかのような 

そんな 空虚になった 夢を  紡いでいる 

怠惰とか、  だるさが 感じられ 

眠さに ズボンのポケットを  掴ませている 

地球の裏側の  地帯では  

太陽が  沈んでゆく  

沈んで ゆ く 

僕は  それを  追いかけてしまう 

山を越え  谷を越えて  

また 太陽が 沈んでゆく  

偉大な 自転が  くりかえされる  

沈んで ゆ く  

おう 

僕が  沈んでゆく 

沈んで ゆ く 

Sun  goes down ・  ・  ・ 



 Sun  goes down ・  ・  ・ 



  太陽が  沈んで   ・ ・ ・ 

 


    Sun  goes down ・  ・  ・
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