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こういうタイムスリップ [タイムスリップ]

(1月7日、風邪から回復する時)


夕方になり、外に出てみる。 

いつもの玄関前から、駐車場のほうへ。 

その外の植え込みに、まだ雪が残っている。 

車の陰になる北側は、そこかしこに雪が。 

空には陽がずいぶん、落ち込んで夕暮れが 

近づいている。雲から光が漏れているが、 

太陽なのでまぶしい。 

それら全体で、僕は確信した。体が全快

している、と。それは今までの何回もあった 

回復感ではない。夢と希望なのだ。ここに 

立ってこうしていること、それが充実している。 

忘れていた青春の感覚、離島へ渡った最初 

の頃を思い出した。これから島を探検する 

ワクワク感。これ。 

なにもかも、空気が希望に満ちている。 

またなんかやるぞ、という気概が感じられる 

体自体からの主張。久しぶりだな。 

これがあれば、手足の1,2本なくても 

やっていけるという、リ・スタート。 

離島では1年半もこれが持たず、退屈になり、 

島に行くのも嫌になってしまった。それが 

また行きたくなる。体が変わるって、とどのつまり、 

人生観が変わるということじゃね。 

まったく驚きのなにものだろう。 

これには訳がある。 

昨晩、孤独を相手にすることがわかっても 

2,3日前から、心の調整はうまくいかず、 

昨日も沈思黙考の状態だったが、なんの 

進展もなかった。瞑想は一瞬でも日々に 

来ている、と推測していたがそれはどうやら、 

外れだった。本格的に瞑想のために座る 

必要があるのでは、と、とうとう0時過ぎて、 

真っ暗の部屋で坐り始めた。 

しばらくして少しもうまくないのを感じた。 

気づくと、基本の間違いをしていて、靴下 

を履いたままだった。 

裸足になってやり直すと、それだけで違い 

が感じられた。自分でも意外。 

やがて黄色い線が見えた。心中に見える 

のだから明確ではないが、縦に一直線は 

明瞭。これは気の通り道が通ったのだと 

解釈した。心とともに、部屋全体が沈ん 

で行くように感じる。これは好傾向。 

そのうちに裸足の足の裏が熱くなってきた。 

石油ファンヒーターが当たっているから 

だろう、足を蟹股にして引っ込めた。それ 

でも足は熱い。それだけではなく、両の 

腕がかゆくなってきた。上着を脱ぎ、 

かこうとするがまだ厚着なので手が 

届かない。我慢して、また坐る。 

が、足は熱いし、腕もかゆい。もしか 

してストーブが熱いんじゃ?と思う。 

初めにそう思わなかったのは、外は 

雪が凍りついた環境だからだ。部屋も 

相当に冷えてきているはず。 

しかし、熱いのだろう、ストーブを消して 

クーラーをつけた、暖房になっている。 

このクーラーは古くて、あまり効かない。 

部屋の上方だけで、下はどうしても 

ストーブが必要だった。また寒くなったら 

切り替えればいい。 

そうしながらも、すぐに体が寒くないのに 

変に思う。もうセーターも脱いでしまう。 

まだ感じない。と、シャツも脱いで半袖 

の下着一枚。今の時期、あり得ない格好。 

ところが寒くない。腕も楽にボリボリかけた。 

これは体が回復したな、それも全快で、 

と考えた。雪が降ったその晩で、暖かい 

はずがない。こういう時に、人はなにかが 

下りてきた、とか神秘を持ち出すのだろう 

が、ともかく、体がなにかを始めたのは  

間違いない。 

それは階下へ行こうとして、丸めた布団の 

上にあったパジャマの上を着てみて 

わかった。パジャマがひんやりしているのだ。 

やはり、部屋はそれなりに冷えている。

それを感じないほど、体は新陳代謝に 

あふれている、ということだ。 


11月の上旬に熱で仕事を早退・退職して、

休んだつもりが年末に38,5℃。よく 

理由はわからないが、元旦に回復して 

から、1週間で、昨年の分まで体が元に 

戻った気がする。

今回、これほど体が明確に変わったのは 

初めてのことで、長い坐り経験でも 

なかったことだった。僕らの体が神秘なの 

だろう。まるで離島で忘れてしまったものを

その4年分をタイムスリップしたようだ。 

「虚」に向き合うのが、どういうことか 

わかる気もしないが、向き合ったからこう 

なったのかというのも、わからない。 

ただ間違いなく、毎日、持続して自分に向き 

合うことをしてきたのだけが、はっきりしている。 

その回復の経過がわからないだけだ。 

しかし、目的を果たして、心身が新しくなって 

いる。その嬉しさが、経過はどうでもよくね? 

と言っている。瞑想さえ半分しか辿れなかった 

が、今回はそれでよし、としておいてよさそうだ。 



ビバ、大地!この、大地や空とつながった感、 

僕ら人間の細胞も、憧れをも超えた、大いなる 

ものの宇宙感、・・ つながった、・・!

・・・・・ (泣きそうになる)。


まだ早い。 戦いは始まったばかりだ。 

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