絵付けは水墨画風で [水墨画]
僕には過去や古いものに接した
ほうがよい日があるようだ。
実にスムーズに行くのはそういう
日常の区分けがうまく行っている
からだろう。
陶芸教室では平らな皿を形だけ
作って来た。そこに絵を描きた
かったから。
呉須を使うと古伊万里のような
古い色合いが懐かしく浮かび上がる。
水墨画調である。
そこで暇つぶしに図書館へ寄った
折に水墨画の本を調べて借りた。
水墨画は断然、雪舟だと思ってい
たが、なかなか他の調子も侮れない。
ピカピカの雪舟と言ったらいいのか、
そんな式部輝忠の画「四季山水図」
を発見して、驚く。雪村(せっそん)
もいい。
画「四季山水図」:式部輝忠 別冊太陽から
水墨画では巨大な歴史を持つ中国も
見ておこうと、ページをめくったら、
学校で観たような有名な絵が出てきた。
牧谿である。
「観音猿鶴図」猿の部分:牧谿 別冊太陽
「観音猿鶴図」観音の部分:牧谿 別冊太陽
これは国宝になったので覚えているの
だろう。また、印象画のような景色も
描いていて、水墨の強みを活かしている。
「瀟湘八景図」:牧谿 別冊太陽
これを見て、やられてしまったのが柿の
絵だ。水墨画でなくては出せない表現
だろう。この単純さにはまったくの
「かたち」がある。ものを観ていたな、
とわかる。仲間内だけでわかるものや
業界隠語ではないものだ。
「柿図」 :牧谿 別冊太陽
これは僕の中では大傑作だ。
他に白隠がある。日本の臨済宗の僧侶
だが、民衆にわかりやすく伝えるため
の余技だった画が、晩年には盛んに
描くようになった。
白隠には「夜船閑話」という書があり、
悟りへの修行に集中するあまりノイロー
ゼにまでなって、隠者・白幽子を訪れ、
その養生法を伝授されたとされる。
それも面白そうなので、手に入れて
読むことができたら、書いてみたい。
水墨画風の絵付けは陶器の皿やカップ
用に始めようとしたものだ。絵への
興味・感慨が蘇って、また描きたく
なってきたのだ。
ほうがよい日があるようだ。
実にスムーズに行くのはそういう
日常の区分けがうまく行っている
からだろう。
陶芸教室では平らな皿を形だけ
作って来た。そこに絵を描きた
かったから。
呉須を使うと古伊万里のような
古い色合いが懐かしく浮かび上がる。
水墨画調である。
そこで暇つぶしに図書館へ寄った
折に水墨画の本を調べて借りた。
水墨画は断然、雪舟だと思ってい
たが、なかなか他の調子も侮れない。
ピカピカの雪舟と言ったらいいのか、
そんな式部輝忠の画「四季山水図」
を発見して、驚く。雪村(せっそん)
もいい。
画「四季山水図」:式部輝忠 別冊太陽から
水墨画では巨大な歴史を持つ中国も
見ておこうと、ページをめくったら、
学校で観たような有名な絵が出てきた。
牧谿である。
「観音猿鶴図」猿の部分:牧谿 別冊太陽
「観音猿鶴図」観音の部分:牧谿 別冊太陽
これは国宝になったので覚えているの
だろう。また、印象画のような景色も
描いていて、水墨の強みを活かしている。
「瀟湘八景図」:牧谿 別冊太陽
これを見て、やられてしまったのが柿の
絵だ。水墨画でなくては出せない表現
だろう。この単純さにはまったくの
「かたち」がある。ものを観ていたな、
とわかる。仲間内だけでわかるものや
業界隠語ではないものだ。
「柿図」 :牧谿 別冊太陽
これは僕の中では大傑作だ。
他に白隠がある。日本の臨済宗の僧侶
だが、民衆にわかりやすく伝えるため
の余技だった画が、晩年には盛んに
描くようになった。
白隠には「夜船閑話」という書があり、
悟りへの修行に集中するあまりノイロー
ゼにまでなって、隠者・白幽子を訪れ、
その養生法を伝授されたとされる。
それも面白そうなので、手に入れて
読むことができたら、書いてみたい。
水墨画風の絵付けは陶器の皿やカップ
用に始めようとしたものだ。絵への
興味・感慨が蘇って、また描きたく
なってきたのだ。