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ジェンダーギャップ指数と自分 [男女格差]

ジェンダーギャップ指数は世界各国

の男女格差を測って指数で表した

ものらしい。日本は125位で、過去

最低の順位になったと。

それはよくない的な雰囲気でニュース

が伝えられたが、見かけはそうだろう。

男女格差があるのはいいことではない

だろう。しかし、それが自然状態だっ

たら、一概にそうも言えない。

ある会社のビルの受付嬢だったか、

バイトだったかどうか忘れたが、それ

よりもその受付嬢からその会社の社員

になり、ついには社長にまで上り詰めた

アメリカの女性がいた。

当時では大変なことだったろう。女が

男社会で最初にぶつかる壁は上下関係が

お互いの関係の根幹をなすということだ。

男は生徒や学生時代にスポーツなどに

代表されるクラブ活動でそれは当たり前

に厳しく指導されるから、それを中心に

仕事で動くのだが、それを理解しない

新入の女性は上司に文句をよく言う

ようになる。それを横の平等関係で

対応してしまうので、出世の道は自然に

閉ざされてしまう。それを男の横暴と

勘違いしやすいので、誤解のまま批判

することになる。

アメリカでは独立の自立心が生活の

根幹にあるから、女性もその立場から

自分たちの主張をしやすい。意識が

自立しているし、女も平等に扱われる

べきだと考えるからだ。

しかし、日本の女性はどうだろう。

少数の女性評論家などは男尊女卑を

挙げて、男社会を批判していたが、

ポルノ映画の監督に言い負かされて

からテレビにも出演しなくなり、

性暴力の否定は正しかったのに、

そのまま消えてしまった。

日本ではアメリカのようにウーマン

パワーとかウーマン・リブの運動は

起こらなかった。

これは多くの女性がまだ自立的では

なく、女は裏から男を支えるなりして

コントロールするほうを支持している

からではないか。それほど男に卑下し

ているとは現在感じている女性がそれ

ほど多くないからではないか。

その例として、僕の最寄りの駅は相鉄線

であるが、痴漢対策なのか、女性専用

車両が1両ある。初めは先頭から3,4番

目の車両だったが、数か月で最後の車両

に変更になった。

男も女も誰も異を唱えないのだろう、今

も引き続き運行されている。が、フランス

の女性はそれは女性への侮蔑だ、みたい

に言ったそうだ。なぜ親切に痴漢対策の

車両をつくってくれたのに、異を唱える

のか。それは欧米の女性が自由と独立の

精神を標榜する文化の国に生まれたから

だ。

男女平等であるからには、それが虐げら

れるのなら、自らも立ち上がらなければ

ならない、と身に染みて考えるからだ。

フランス革命の国の女性らしい。それは

単に考えではなしに、生活の伝統・習慣

から自然に出て来る。

だから、女性専用車両に女性が追いや

られ、押し込められたように思うのだ。

痴漢対策であるのなら、痴漢への直接の

対策をすべきで、女性に逃げるような

ことをさせるべきではない、それでは

痴漢のほうを認めるようではないか、

ということだろう。

なので、日本の女性はそういう自立心

の環境がないということになる。会社

の上下関係で苦しむ女性社員がもっと

自由に仕事がしたいと望む時に起こる

ものだろう。

それが熟してそういう時期が来るか

どうかはこれからのことだろう、という

ことで、ジェンダーギャップ指数の

数字が125位というのは、順位が低い

から、日本は文化後進国だという意味

ではない。

世界は徐々に社会が女性化してきた経緯

があり、今も進行はしているが、その国

の事情などもあり、指数だけで文化の

進行序列などはつけられるものではない。

セクハラ・パワハラ・モワハラという

新しく微妙な傷害罪の概念が出てきて、

それほど日は経っていない。

これから慣れていくのが僕らの生活に

なっていくのだろう。それらが新しい

僕らが自分というものに備え付けるもの

になる。だから、世間は自分というもの

の集団を指すのであるし、意識も変えら

れてゆくのが、自分という世間なのだ。

自分と世間は重なった部分では同じで、

はみ出た部分は集団と個人の差でしか

ない。それで、自分を知ることは世間

を知ることでもある。

例えば、虐げる者がいれば、虐げる者

の立場や感情を許すというのではなく、

理解しなければ、僕らは同じ自分と  

闘っているに過ぎない。

そこを吟味しないと、僕らは知らずに

独りよがりに陥ることになる。ジェンダー

ギャップにも戸惑うことになるのかも

しれない。


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