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太陽とピエロの選択 2. [選択]

海浜で砂の山をつくって遊んだことが誰でもあるだろう。 

見れば、波が打ち寄せている処は、ここから遠い。 

まだしばらくは波は来ない。だからと言うわけではないが、 

砂の山を崩すのだ。その形はあった。だから、今はない、 

というのだろう。そうなれば、なんでもありだ。そうして 

崩してしまえば、なんでもなくなってしまう。だが、そうならない 

のは、それを記憶したり、記録に残すからだろう。 大昔は 

石に刻んだので、それは数千年でもそのまま残った。 

今はそれよりも大容量に残すことができるICチップがある。 

これはすごい革命で発明品なのだが、ちょっと待てよ、と。 

ICチップは数千年も残るだろうか?たとえ残ったとしても 

記憶媒体として残るだけで、それを開くためには機器がいる。 

機器は数千年も耐久するだろうか、そして、その機器は当然、 

電気を必要とする。つまり、石の媒体は数千年でもそのまま 

残るだろうが、ICチップはだいぶ心もとない。それはこの先 

人類がいなくなったとしたら、と考えるとはっきりする。 

ICチップはただのガラクタで、ゴミだ。片や、石の碑は貴重な 

人類の記憶を刻んだ遺産になるだろう。と言っても、宇宙人 

くらいにしか役に立たないだろうが、 ・・・。 

僕らがこれからどれほどの発見や貴重な知識を蓄えたとしても、 

それは自分たちが自分たちのために役立てるだけになるの 

だろう。他の生物が万が一、曲りなりに(これは絶対そうなる) 

理解したとしても、僕らがステーキを食べるために蓄えた 

牛の知識と同等の扱いになるだろう。僕らのプライドは僕ら 

のもので、地球上の動物がプライドを理解しないように、 

僕らが期待するようにはならないだろう。 

どうして僕らはプライドを礎(いしづえ)のように感じるのだろう。 

それは礎が僕らを大地に立たせるように、バックボーンとなって 

僕らが石ころのように心無いつまらないものではない、というもの 

だからだろう。それはそのまま、僕らが「僕らが自分がつまらない 

ものである」ことを恐れている。ということではないだろうか? 

僕らがそのまま礎をしっかり、心に体に感じていれば、恐れる 

ことはないだろう。これは知が心に作用して、精神を形作る 

処からも、その裏計画(無意識)から推測できるのではない 

だろうか? 

心を何かにあてはめなければ、不安になるのは、(知は自分でも 

あるように)心に精神という自分という(擬態)ものに似せたものを 

必要としたのだろう。それは儚いものだと知っていたはずだ。 

だが、それを知りたくないし、知られてもならない。だから、無礼にも 

その点を指摘されると、僕らは怒り、プライドを守ろうとする。ムキに 

なるのはそんな理由ではないか。 プライドはだから、その一面で 

案山子のようなもので、つまらなくてもそう明かしてはいけないし、 

なくてはいけないものとして、そこに立たせている。 

悲しいね。プライドは嬉しいものだが、どこかに救う面はない 

ものだろうか。そう思ってしまうのも、精神がすべてを概念で  

囲ってしまって、宇宙も真理もわかってしまっているというような 

気分を味合わせるからだが、そういうマイナスの俯瞰もあるの 

だろう。それは哲学以前の白けた、ニヒリズムの伝統なのだ。 

こうして僕らは迷いの回廊に嵌ってゆく。ただ、この回廊から外に 

出るだけで、何事もなくなってしまう。 猫を抱いて、気持ちが動けば、 

とか。恐らく、僕らが悩むことは迷うことではない。考えることを 

必要以上に信頼したり、考える以上に感情が思考を振り回したり、 

感覚に囚われたりしているだけで、それに気づいて、それを一時 

停止させて、そこから出てくるだけでいい。 

外の空気を散歩するだけで、気分も変わる。まだ、考えている? 

それでは外というものさえ、感じられない。気づいて、そこに。 



明日を描くのは、気持ちのことで、考えてはいけない。そういう 

ものなのだ。難しくしているのは、自分だ。いっ時忘れる技術、 

感覚、決意というもの、それらが必要かも。 

明日を思い描くのは、気持ちいい。そこには憧れも生まれるけれど、 

気持ちのことだ、期待までしては、進みすぎ。 だ。 

ほんのりと、思い描く。

プライドが人をまとめて、統一するときに力になる、そういう象徴を 

鼓舞することができる。僕らはまとまって何かするのにも、大義を 

持つことで、正当さを信じれるという伝統がある。それが個人的 

にも有効なのなのだろう。まるで僕らの心理構造をなぞるように 

憧れを保証させて、安心を与えるようだ。全員一致ではない 

だろうが、まとめる人数が多くなれば、最も使われる方法だろう。 

これは政治的な力であって、目的のために手段を択ばず、という 

皮相な結果にもなりやすい。そうなると、誰を、また何を信じれば 

いいのか、わからなくなる。 

そういう集団が集まり、力関係で抗争・交流するようならば、僕らは 

一人でいられるだろうか。そういう力の流れは生半可な意見では、 

まず意見というものではそこから出られないだろう。 

僕らは孤立するのか、従属するのかを選ぶのだろうか。太陽と 

ピエロのように。 その他に道を探すのなら、もっと強い力が 

必要だ、それ以上のものを求めるのなら。それはほんとうに 

新しさを希求することだから。

初めに支配しよう、従属しよう、と経験を重んじるのだろうか。 

それらを知って、体験するなかで、それらは見失われてしまう。 

大きい力は僕らを確実に巻き込んでしまう。 

僕らは生活ではなくて、それぞれの対外での看板・象徴・大義・ 

もしくは正義に密着してしまう。意外なことだが、いつもそこで 

決死の決断が迫られることだ。その時に、家族や周囲への 

心配や言い訳など、そういうしがらみに言及される。だから、 

どう生きるか、という抽象的なことが、重要な決定となって 

自分が把握していないと、迷い始めてしまう。それは自分 

とは何か、と問うのと同じことだからだ。どう生きるか、聞かれ 

なくても、自然に行動するまでに身についてなければ、僕らは 

まずピエロを選ばざるを得ないのだ。望むこととは関係なく、 

そういうことが予想されていない時点で、僕らはそれを 

知らずに選んでいることになってしまう、ということなのだ。 

家族や正義という看板・評判を、それは僕らのプライドに 

他ならないだろう、刺激されて、プライドを守ることが 

暴力でもあることを、知るのではないだろうか。 

そこから抜け出るとは、どういうことかを、僕は問うている、 

これはそういう次第なのだ。 

気持ちだけで片付く世界はない。知だけで解ける世界はない。 

センスだけで世界が変えられるわけではない。それは混沌 

としているが、僕らの情熱がそれらを一気に押し流す。

その時に、見せかけではない、利益のためではない、そういう 

よこしまな策謀に対抗するには、それだけの胆力が必要になる。 

それにはどういうプライドが必要になるんだろう? 

猫や馬に聞いてもわからないだろう。冗談ではない、誰かに 

聞いている暇はないだろう。できる時にできるだけのことを 

するのに遅いはない。

準備をしておこう。 まったく眠りにくい世の中になったものだ。

そうは言っても、長い歴史があった、あったからだろう。 

人々の意識の違いは時代ごとにあるが、いつも心と体には生き 

死にのやり取りのために、プライドにしのぎを削った、闘い、戦闘 

があった。それを越えられないために、僕らの涙は乾いてゆく。 

どこに救いがあるんだ?と嘆く。 

この巨大なサイクルを見てみるといい。見つめて理解してみると 

いい。壁に耳をつけて聞こえる者は、そうしてみるといい。 

僕らの想いを見つけてみると、いい。 どうやって歩くのか、それが 

生活に密着するように、自分の問題になるまで。 


太陽 (2).png

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太陽とピエロの選択 [選択]

スクリーンショット2234 (2).png

太陽 3D素材から構成: 


聖なる、という言葉が   なんという  

なつかしさ、 なのだろう  

それに 憧れていた 時代よ  

君らが  それらに  取り囲まれて  

輝くと  思うから  輝いている  

だから   ダカラ   ダカラこそ  

それは 思ってはいけない  

記憶の くり返しに   身を まかせるのが 

うまい  生き方なのだろう  

あると思うものに  祈りを 捧げて  

自分は  燃える鳥に  なるのさ  

ふるえる  涙、   はち切れる  体温、 

静寂な  動悸、   獰猛な  空腹よ 

この夜を  あの日照りを   凍結しながら 

生き抜いた、   雪の日々よ 

なんと  なにがなんでも  

それが なんでもよかった  そのままで  

それが  僕らの理由になった、  聖なる、 ・・・ 

ああ  聖なるものは   僕らよりほかにない  

君らより  他にない   

でも  そのままでは  僕らは  泥人形、 

でも そのままでは  君らは  ハエ取り紙、 

なにかに  身を寄せなければ  なににもなれない 

自分を  ピエロに  思うのさ  

可哀そうな  自分に囚われる  人というピエロ 

精神の反射でしか  鏡に  写してみるしかない、 

聖なる、 ・・・を  求めて止まない 

もう  75億になった  妄想、 

いくら分散しても  それは 大きな力に  なるのかい? 

他の 哀しみが分かち合える のならば   それが  

君らの  勝利に  なるのかい?  

ひとつの噓が  怖いから  

75億に  増やしたからって  それが 

君らの  拠りどころに  なるのかい? 



太陽に  なりなよ  


太陽なら、  迷いようがない 

自分から  燃えて  

自分が  世界の象徴に なって 

汚れもない、 すべてを 燃やすから 

嘘もない、  すべてを 照らすから 

そして、君に 憧れるものも  やがては 

燃やし尽くして しまう  

君に  追随する者は  いない 

それでも  迷いはない  

初めから ひとりで  終わりまで 

ひとり だから 

太陽に なりなよ  

ピエロじゃなく、  太陽に 



誰も  触れることさえ  叶わない 

孤高の 存在というのは  どんな 

気持ちなの だろう? 

精神が  影や 木陰を  つくって  

小さな疑問が  僕らピエロを  迷わせる  

迷わされているのは  僕ら?  なのに  

僕らは  疑問を製造するのを  止めない  

体のギャップ、 こころの隙間、  体と心の 

食い違いが  期待を奪って ゆくよ   

希望を  踏みつぶして  ゆくよ 

ああ  あなたといたいのに  許されないのは 

なぜ? 

子供のままだったら  この迷いはなかったのに  

どうして  迷うようになったのか?  

どうして  こう選択するように なってしまったのか? 

学んだからと言って  なにが  解決したのか? 

僕らがした  このチョイスは   何なのか? 

僕らは  ピエロに  なりたかったのか? 

センチに  泣きたかっただけ  なのだろうか? 

自分を  落とし穴に  落とすのが自分とは 

そういう 自分を   虐げたがる だけ、 なのだろうか? 



心に  溶けてゆく   君の 愛が、 ・・・ 

君の愛を  遠ざけてしまったのは   やはり、 

僕なの だろうか? 



線路を 見つめて歩く  聖なる、夜が  あったよ 

数千の  星屑が  線路に敷きつめられて  

あの瞬間が  迫っていた  

ほんとうに  迫っていたんだよ  

聖なる、 ・・・・ 

ああ  思い出させないでくれ、  

聖なる、 ・・・ 



太陽は  ダメ、だろう  

ピエロは  嫌、だろう  

支配ではなく、  自分で自分を笑う のでもなく、 

他の 道が    ある、はずだ 

そう、 突然に、  気づくよ 



ピエロにならなければ  思出せない、精神  

太陽にならなければ  陶冶できない、 精神 

それは 心の一部なのに  

どうしてこうも   幅を きかせるのだろう  

もうちょっと  小さくなれよ 

遠慮して  弁当でも つくっていなよ 

なにか  大事なものが  あるはずだ  

僕らが  知らなくても  

わかっていると  感じるもの 

それを わかっているとも  思わないで 

すでに  そこに  生きているもの  

時に  愛が 手を貸してくれるけれど  

その奥に  燦然として  ・・・  

それは、   そうなのだな、 ・・・ 

僕らが  君らが  名づけたもの、  

そして、誤解するものとして  されるものとして  

永劫の パンの  匂いをさせて  

ああ  僕らは   生かされている  

もう、それが  僕らにだとか、 誰かにだとかは  

意味も何もない  そういうものだという、 

体が  拒めない、  心が 拒めない、  

精神が 拒もうとする、 ほんものは認識できない 

精神という 鏡だから、 

戦慄が  走るよ、 

喜びに! 

この  なつかしさに  

君は  

君は、 

もう 言葉にしたくない  

君は 生きていた  

思わず、  僕は  

感謝して  しまったよ  

ありがとう、  それだけでいい  

わからなくても、 いい  

君が  

生きていて  くれさえ、いたら 

君を  

いつか  

抱きしめ られるだろう 

視界に  雪が  降りしきる  

バラバラ、と 

白い 紙の 断片のように  

降り、 しきる ・・・  

数え切れない  重なる  空の、うろこ 

手の平に  すぐに 

水に なってしまう、 

その 舞い散る 白が  

終わらない、 

生きていてさえ  

いてくれたら、 

響いてくる、 ・・・   

それが   心に 響いて  

この 曇り空にも  

なれるの だろう、 



あなたと   このまま に 


それが   心に 響いて  

終わらない、 

それが  はじめから  

僕の  祈りだったの だろう  

ふと、  そういう想いが  

窓の外を  

過(よぎ)ったように感じた  



蛍だった、 のだろうか ・・



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