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卒業の歌が聴こえない [夢想]

ブログを書くまでに五日を空けた。

この一年では僕としてはとても長い

日数だった。

いつもと同じに書くこともなく、

書けそうもない気がしている気が

しているが、ここんとこ、書いて

なかったな、というのが新鮮だ。

でも、陶芸教室に行き、昨日には

真鶴岬に行ってきた。

それでまだ疲労が残っている。

でも、いつものようだった、あの

僕はどこにいるのか、という頼り

ない気分に囲まれて、なにか安心

する。いつも通りだ、と。



陶芸についても、真鶴の釣りに

ついても、書く気がないのがわかる。


僕はどこにいるのかが、懐かしすぎ

て、この気持から離れたくない。

そうではないのだが、まるで自分

の精神を探して、取り戻したいような

意味の分からない気分だ。

誰かに語りかけたい。そこに誰かが

いるような気がして、誰でもいいから

話したい自分がいる。

これがブログを書く際の原点のような

ものなのかもしれない。

畳みかけるピアノのリズム情熱がある

のでもないが、なにかを心の底から

掘り起こしたい気がする。



空っぽだ。


ユーモアのある空っぽで、むなしい


とか寂しいじゃない。


おう おう 君は 


おう おう 僕は 


空っぽだ 


空っケツ 


なんも ない 


すがすがしい 


空気くらい  与えろよ 


と 荒野から 


たった一人  抗議する


したいから  抗議するが 


誰に 対して 


何に 対して


とか 


真面目 なのに 


なんも ない 


塵も 芥も 


誇りも ない 


カラカラ 喉が 乾くのか 


サラサラ 血が 砂になるのか 


君の  気持ちに


なりたい 


空 駆ける


君の  悲しみに  


なりたい 


ありと せば 


君に  なりたい 


君と  ともに 


君の  涙と ともに 


墨汁に なって 


空に  ぶちまけて 


黒い点の 雲を 


UFOの 連隊のように 


黒玉模様で 


汚してみたい 



ああ  僕の 恥は 


どこへ  行ったのか 


隠さなければならない 秘密は 


どこに 雲隠れ  したのか 


もう  


それは 


見つけられ ないのだろうか 



遠雷のようだ 


遠き 心よ 



君は  ものに  入るか?


君よ  ものの 物語を


知っているか? 


霞を 伝わる  せせらぎの


ようだ 


聞こえている 気がするのに


自信はない 


聴こうとすると  それは 


遠くへ  行くようなのだ 



君を  追いかけたい時も 


そうだった


取り残されて  すべて 


終わったと  


思った時 のように 


こんなことは  


ありえない ことだと 



桜 舞い散る 季節が 


やって来るけど 


僕は  もう  


それを  思い出せないの


かもしれない 


豪華な  桜 


盛んに  あの頃を 


染め抜くかの ように 



また  桜の季節が 


早く  来た 


出迎える  空っぽの 


自分は 


この気持ちを 


言い 表せない  



外は  霧雨が  降り 


中は  晴れている 


窓から外を 見ているように 


僕は  悲しい  


霧雨が 降っている 外のように


僕は  きっと  


悲しいのだ  


この 泣きたい気分が 


とても  嬉しい 


そこに  愛を 


感じられるから? 


そう なのかも 




人のそういう 部分が 


嬉しく  懐かしく 


悲しく  満たされる 


これが  人生の 記憶というもの?


これが  生きてきた 証というもの? 


そんな気も  する


そんな気も する よ 



たくあんを 食べた  


みそ汁の具は 豆腐だった 


それが  


生きていることだと 


空っぽにして


懐かしさでもって 


わかるように なってしまった 


見つめ合った 動物の  


眼は  わからなかったが 


その わからなさが 


少し  心に あたるんだ 


まだ 残されたような 


水たまりに 


陽が 射して 


キラキラが 


わからない 透明さが  


僕に  与えたものが 


わかる気が  する んだ 



うす黄緑の  若葉が 


林の中で 


あちらこちらと  


三葉 四葉の  アクセント模様 


になって 


僕らは  歩き  行き過ぎる 


春の 中を 


歩いている とも 知らず 


僕らは ほんとうは  なにか?


とも  尋ねない  


答えは  知っていると 


思っている 


遭難した 若者を  探し出すのは 


その遺族が 捜索に加わった時に 


その遺族だという 


この 広大な 山岳で


死んだ 若者は 


遺族と  どういうつながりを


持つのか 


僕らは  知らない 



僕の 心の底も 


僕は まだまだ  知らない 


知らないに 違いない 



さらば さらばと 言うほどに


知らない 記憶が 


蘇る 


誰の  懐かしさなのか 


どういう 状況なのか 


人間を  卒業するのは  


許されることなのか 


それほどに 


鉱脈は  広く  深いらしい



君は  どこへ ゆくのか 


僕は  まだ この先 


どれほど  さ迷うのだろう 



さらば さらばと 言うほどに


知らない 記憶が 


蘇る 


人間を  卒業するのは  


許されることなのか 



君は  どこへ ゆくのか 


僕は  まだ この先 


どれほど  さ迷うのだろう 



水墨用5-2.jpg

赤モクレン 曇り空
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