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病と攪乱 [病気]

鬼の霍乱という言葉がある。普段

病気をしたこともない人が珍しく

病気になることを言うが、歳を

とって持病を抱えることになると、

鬼の攪乱もないもんだ、となる。


二日前に陶芸教室へ行った。

夏バテがどれくらいかわからない

ので、いつもと同じ調子で行った

のだが、どうもそこから変調し

始めた。夜になって、やや激しい

下痢に見舞われ、翌明け方近くに

冷房が切れてから部屋の温度が

上がり出して、熱中症になった。

39.1℃に体温が上がったので

神経で腰の筋肉がゆるんで、とも

かく立てない。そのうちに尿はだだ

漏れするし、ヤバいことこの上ない。

それでも階下まで降りてゆき、着替え

て、汚れたパジャマ下と下着を洗剤

に浸した。

熱が上がると、記憶の感覚系統が

正常ではなくなるらしく、寝苦しく

ても4時半ころには寝たと思った。

そして熱で目覚めた時にはぐっすり

眠った感覚があったので、夕方の

6時半まで眠ったのだと思ったが、

朝の6時半だった。

その他、どのタイミングで一回目の

薬を飲んだのかが記憶にない。

持病の炎症も起きて、これも不味い

と思ったが、薬で収まってくれたの

で、激痛を味あわずに済んだ。

鬼の霍乱どころか、攪乱しっ放しで

ある。

そのあとも朝の8時から9時までが

なかなか朝だとは信じられず、その

1時間が長~く感じられた。体の正常

な感覚機能が乱れるというのは、これ

を言うのだな、と思った。

ところが、それで終わらず、38.1℃

まで体熱が下がったにも関わらず、

夕方眠った時にまた冷房を切らして、

また39.1℃にリバウンドしてしまっ

た。食欲も夏バテと水分摂り過ぎで、

胃がもたれて、なく、夕食を食べた

のは8時半か9時だった。海苔巻きと

いなりを1人前は食べたろうか。

腹は減っていたので、うまかった。


因果はものごとの生成・成り行き・

収束から次への変遷が自由自在で

ある、つまり可能性や変化が無限

に近いことを見せてくれるが、それ

でものごとがわかるわけではない。

しかし、それを見ると、その様子が

呑み込めてわかるので、ものごとが

「わかった気」になるのは避けられ

ないだろう。それほど説得力がある

からだ。

が、物事の変遷はそれ以上奥が深く、

因果に導かれ、自分で解決していった

つもりでも、やがて壁にぶつかる。

解決したのは概念事項であって、

肝心のものごとは闇の中で頑として

動かない。部分を修正したり、それ

なりに自分の解釈を与えたに過ぎない

ということだったのだと気づくこと

になる。

解釈は人の数だけあるので、それぞ

れの因果も姿・形や色が違うはずだ。

それぞれの人がそれぞれに見たもの

だから、ちがうのも当然なのだ。

しかし、どれを見ても厳然として

それが因果だとわかる。それが

ひとり一人が見るものだから、同じ

だと勘違いする。地球上のどの人間

を見てもそれが人間だとわかる。

だが、その総体や総称ではなく、

人間の内部になると、皆異なって

いて、同じ人間がいないことに気づ

くだろう、と同じ比喩で因果は因果

でもそれぞれの人が出会うそれぞれ

の因果はやはり違う。内容を突き詰め

ていけばわかることだ。

因果を知るとそのレベルでのものごと

の概念ににすべての答えが出せるので、

講座など開きたくなるかもしれない。

それはそれで役に立つだろう。が、

慢心はしないことだ、余計なことに

聞こえるだろうが。


今、体温を測ってみたら、36.3℃

まで下がっていた。なるほど、ブログ

を書いてもいいと思うはずだ。

うちの話だと39℃もの熱が出ると

熱中症でも救急車を呼ぶらしい。

うちのがどうして呼ばなかったのは

僕の持病で39℃というのは何度も

経験してきたからだ。今までに7回

も激痛と39℃を経験して、回復に

10日はかかった。最近の1度は入院

までした。

だから、その半分の39℃の熱だけで

は驚きもしなかったのだ。本人は

本人でその対応に追われ、熱のつらさ

だけで、それを苦しいとは反省しない。

熱が下がってから、まだ頭が痛いから

それが苦しいとか嫌だ、と思うくらい

だ。

熱中症ですったもんだの一日、翌日は

胃もたれとだるさでつらい一日、

そして今日は回復への一日。

過ぎてはいないが、喉元は過ぎた。

医者にも行っていないので、二日半

の攪乱であった、ということになるだ

ろう。気は使わせたが、特に出費も

なく、また明日から台風の蒸し暑さ

だと心配できる。まことに健康とは

何だろうか、と思う。自己治癒力と

か回復力は、僕は自然の恵みだと思う。

花粉症になりそうで毎年ならないのも

山でもらった「なにか」の免疫だと

思う次第だ。


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