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さよならを残して、ヴィンセント

                          
僕らは  今のことは わからない

過ぎ去るのでもない  来るべきでもない

朝から  夜へと  光という区切りが

あるだけで

あいまいな一日が 今の なんとなく 塊り だと

このかたまりを  あとの日になって  思う時

あの時(の今) は そうだったんだったって

今に 近づいているほど  昨日も 明日も

なくなって ・・  感じるほどに

なつかしさは  増すよ

それに もう 心の夜明けが  少し先に見えている

見えるまでは  なんともなかったのに

さみしいのだ

もう 陽射しのある日々に  戻れるのだから

気を 抜いたんだろう

この憂鬱な 虚しい日々

まだ その中に いるんだよね

夜明けに 近づくほど  それを感じやすくなる

星降る夜

starry starry night  

ヴィンセントは  何世紀も前に  自殺してしまった

僕も  そんな 星を見るよ

この冷えた 一日は  彼のためにあるのだろうか

やけに  さみしい

いくつもの星霜を 乗り越えても

( おぉ もう夜が明ける

もうあとは 流れ込むように  次の段階に

なだれ込む )

今は  そこに  もう少し

もう少し

哀しい風が 肌に  きつい

煮詰まったという  重さは  もう感じないが

人は  その重圧を 感じ続ける

もうこれ以上は  耐えられない と

でも  それこそが  夜明けに近い サイン

僕は  それに 慣れ過ぎたのかもしれない

人が やりきれなさと むなしさに

せつない瞬間に

さみしいのだから

いつも ただ それを信じているだけ

うまくいくとは  思えない感情に  包まれて

片足を  その思考に立ち

もう片足を その信頼に

引き裂かれるのに  精一杯 耐えている

最後は  体力、気力のことになる

こういうのは  やたらサバイバルで

でも そのおしゃべりは  やめよう

それで  心に吹く 冷たい風が

防げるわけじゃない

どうトライしても  さみしさから

逃れられる わけじゃない

誰かに  話したい

なにか あたたかく 美しいものを  感じたいと

僕の 芯を 温めて

僕の 心を  美しい光で 包んで

打ち砕かれた  僕のシルエットを  切り抜いて

ヴィンセント いつもせっぱ詰まって

自分を 犠牲に したかったんだよね

色彩が  君の  眼を焼いて

人々を  救いたかったのに

君は  耳を切ることしか  できなかった

色彩が  君の 気持ちを乱して

描いても 心が  休まらない

描いても  書いても

starry starry night  

starry starry night  

星は降るよ  君の上に

星は降るよ  僕の上に


明日 生きていたら  どこへ行こうか

朝 目覚めたら  空腹まで 何時間あるのだろう

冷たくなった マグカップを  なにで 温めようか

起き上がるまで  そればかり

まだ  ひとり

まだ

さみしさに  震える

まだ  今日は

”今”に ならない

やがて  去りゆく

自分ばかりだ

さようなら  

昨日までの 自分よ


いつか


そう 言えるだろう




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Don McLean - Vincent ( Starry, Starry Night) : youtube より


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風邪かな?咳が出ますゴッホ・ゴッホ・ゴッホ!
無理ありで耳が痛い、お手柔らかに(浮世絵師)
by Hide (2019-01-19 14:44) 

ようしゅう

近頃は風邪と言っても、ウィルス性のものが流行るので

めんどうですな。インフルエンザもA型からC型まであるようで

簡易チェックに引っかからない場合もあるようで、シャレになり

ませんわ。病院はもう御免です。お気をつけてください。

シャレなくてすいません。
by ようしゅう (2019-01-20 12:54) 

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