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それは後悔したものだったのか [独言]

静かな夕べを 思い描こう と  

なにも   ふと   

なにも  思い描けない   

言葉の イメージは  映画の  

場面を  浮かべる  

ここには  静かな、という  

音が  ない   

代りに  別な音を  聴こう  

多少は  聞こえる  車の 音  

街は  ほんとに  眠らない  

耳の中では  オーケストラの  

ロマンが  奏でられ   

気分の よさに  

気を  まぎらせて くれる  

天上から  銃弾で  

撃たれてしまったら  どうだろう?  

階下から  首長竜が  

僕を  喰いに来たら  どうだろう?  

それは  霧のような  儚い 空想  

すぐに  かすれて  

退廃の  疲れ切った  音が  

聴こえてくる   

そうして  誰かが   満足そうに  

黄昏(たそがれ)・・・ている 
 


その時だけ   

静けさ という  聞こえない  

空気が  流れる  

過去が  聞こえる、、、  

足音のように  リズムを とって  

慰めは  いらないのに  

聴き 入る ・・・  



留め金が  きちっと はまった  

トランクのように   空が 過(よぎ) る  

覚えて いるよ   

忘れないで  

君のこと   

忘れないよ  

涙の 川に  足を浸すと  

気持ちの  重い分 だけ  

川に  沈むよう  

さようなら    僕らよ  と  

別れを  告げる  ほどに  

腰まで  水が  押し寄せる  

そうなんだ   

僕は   沈むんだ   

このまま  沈んでしまうんだ  

それが  どうして   こんなに   

せつなくて   せつなくて  

泣きたいくらい  なのか  

さようなら   僕ら    

僕だった  ものたちよ  

最初の 人間になるというのは   

このことだったんだね  



語られることのない  この 世界  

悠久さの  行列   

語られることのない  

夕べ  



悲しみの ように  きらびやかな  金色たち  

待たせる つもりは  なかったよ  

僕は  来たよ    

この   世界 へ   

石畳の  果て へ  

語り継ぐ  ものたち よ  

その 笛のような  声  

その  消えてゆく   愛   

その  鳴り物入りの  ドレス  

その  しびれゆく  僕の  

体だった  もの   


歩いている宇宙飛行士_LI (2).jpg


宇宙線(陽秋:構成画)


それは 後悔したものだった と  

聞こえなくなった、 ・・  

一日が スクロール  している  

”ほとんど” という  坂の上の扉が   

閉じようと  している  



その時  

パーフェクトは  降りかかって  来るだろうか  

大いに  気さくに   笑いかけて  


また   

一日が スクロール  している  


それは 後悔したものだった と  

また

聞こえなくなった、 ・・ 
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