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我も渋味乞う [詩]

錆びた緑の 銅色が 

心に 光を  照らしているようで  

侘しくも あり  

落ち着きも  与えられる  

思えば 

君への 想いも  

遠く なった  

懐かしむことさえ  

そのように  あらまほしと  

思い出すことも  

なくなったよう だよ  

僕が  どうかしてしまった のでは  

ないけれど  

古き  錆が  光を  

放つのは  やはり  異様で  

そこが どこかの  場所であるなら 

訪ねられるのに と  

思ひ けるかな  宵の月  

遊び心も   湧いてくる  


鎌倉の  大仏も  

大層に 懐かしき  座像で

あるのに  

そこには  その日の  淡々とした  

空気があり  

陽射しが  あった  

見渡しても  どこにも  過去がない  

そこに  大仏が  おわしまし

僕が  単身   いませり  

いつもの 日常で  あることでした

駅前に  人の 流れがありまして  

池に  亀なども  いなくて  

山あいの  道路が  渋滞した  

平日の  光景  

それは 光る景色  というもので  

絵を 見るように  夢のまま  

目の前の  手触りで  

僕と ともに  ありんした  


感傷的で  ありたいと  願う

今宵のような  実在の  感覚で

ありんした  

蟻が 下  

蟻 の 下  

ありがとう した  

夜は  真綿に  くるまれて  

ぐっすり 寝たいと  

深い 眠りが  恋しく  

儚い 感覚を  忘れるように  

なったことだ と  

その 気持ちは  すでに  儚く  

夢の なかの  ようで あり  

流れる 雲に  隠れながら 現れる  

今宵の 月 を 見るよう  


すべては  

わたし  次第  

あなた  次第 と  

言うけれど  

なかなか  

なか なか  の 

道程で  あることよ  

月も  僕を  照らしかねて  

夜の空を  さ迷い  はじめる  

煤のような  雲の糸  

僕は  初めて  夜空を

見上げた気に  なっている  

その  淡々とした  厳粛さよ  

以前は  心(うら)悲しさ であった  

その  幻し  

言葉を  詠むとは  

歌を  謡うことであった  


わたしたちの  時代よ  

だから  

わたしは  今   

ここに  いる  

その 開けた  喜びは  

誰でもの ものであり  

誰かに  とどまる  ものではない  

僕らの  遺産  なのだと  

気がつき  おませり  

ただ  淡々と  

粛々と  

この 時代を   生きよう  

それは  僕らの 未来から  

照らされた  緑の 錆

銅の色 

わたしは  ここに  

いませり  

なんと  (ああ)

熱く  生きていることか 

この 怒り  この 雷(いかづち) 

弱くなろうとする  強い羽  

人を  迎える  あたたかい 羽  

強すぎず  弱すぎず  

羽ばたきが  覆うのは  

列島の  津々浦々 だろうか  


あなたは  ここに  

いませり  

われも  渋み  乞う 

わらじが  ありせば  

履き替えて  ここから  

歩き 出そう   


今となってしまった  

その  未来へ  

いざ  われも・  渋み・

乞う・


遠ざかる声::

(ワレモ  シブミ  コー

Why more  give me  quoy ?

我も  講   )
 

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