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過去+未来は現在ではない・・・ [心理]

ちょうど 揺れて 揺れて

ティーカップの 紅茶が

揺れるように 

見えているのではない

この 1日の 全体というもの 

見えてはいないが 

すべてが  静かに 大きく

揺れているから 

それが 

見えているのではない 

僕らの  世界という もの  

永遠の  一部  という ・・



君が 僕を 切り捨てた 時のように

その時だけ 

瞬間 見えてしまう  

その不安定な ソーサ―と  

ティーカップが  揺れて



静かな  今宵が  ある  

もう  夜に叫んだ  過去はない 

さまざまな 奇妙な 経験が  

幻燈に 照らされて  

見えるくらいか 

誤解は  あった 

それでも それを  裏切りとは

責められない  

僕の  思い込みは  

理想に 憧れ  それを  

常識や  習慣の考えに 

無防備に  委ねていたから  

自分が  それを  恥ずかしいからと 

君と  離れたのだろう 



山の 夜明けは  美しい 

それは それを心に 刻んだ 

信仰のようだ

今は  海の浅瀬は  

ヒタヒタした  干潟のようだが 

心にも 夜明けが  来て 

歩けるように  道を  

乾かすだろうと  信じている 

あの頃は  正しいと思い 

過ちとは 気づきもしなかった

けれど  

やがて  そうではなかったと 

思う日が  来る  

その時に  それ以上のことが 

できなかったとしても 

それが 精一杯だと  わかるほど 

思い出すなら  

僕らは  誰を  許せば 

いいのだろうか 

自分や  人を  どうやって  

納得できるほど

見つめたの だろうか  



気難しさと  気恥ずかしさは

似たような  誤解を生むのだろう

お天気やと  予想できない気まぐれも 

似たように  からかわれるの 

かもしれない  

生きている限り  僕らは

変り行く  心と体を  止めるのは

できない  

それは その時の 正解も 

その先の 答えだとは 言えなくなる

過去を  変えたいのも  

今を 今のまま  とどめたいのも

僕らが  正解があると

間違えて 思ってしまって 

いるから だろう 



たぶん  君が  僕を必要とした 

それが  僕の 知らない処で 

一致していた  

それで  十分だった 

その時は  

だが  それを  誰が

知るのだろう 

僕らの  誰も  君の墓地を

想像して  君に 声を

かけないだろう

生きるものは  生き物に  惹かれる

土の 一粒にも  

それが  あるかもしれない  



あの頃の  君との間には

見えない 二人の 共通の

島が あった 

そこで 同じものを 呼吸して

同じものに 触れあっていると  

信じる  僕らが  あった 

その島が  空想の世界のように  

やがて  かすんで  消えてゆくのにも

気づかず  

まだ  あったと 

思っていた




過去が  二人を 結びつけたのだろうが 

僕は  遠慮なく 

過去も  食べ尽くそうと  したので 

僕らの 関係は  裸になった 

誤解だらけの  ボロ傘のように  

骨が  透け透け だった 

それが  君には  見えない理由も  

わかる  

それは  君の非では ないけれど 

それを知った  僕は  

過去に すがるようなことは  

できなかった  

だから  

新しく  君に会う 方法を 

探しているけれど  

まだ

そして  まだ  

見つからない

お互いの  人の好さが 

遠慮して  そこを  言わないらしい 

ある時だった 

そうして 周囲を  見渡してみると 

歪んだ  いびつな因果を 持たない

人は  ひとりも いなかった 

僕だけが  自分を そう思っていたのでは

なかった 

類は  たしかに 友を  呼んだのだ 

誰の  せいでもない  

僕らは  自分たちを  

呼び寄せて  共通の傷を 

舐め合おうと  している  



そういう人間ではないと 思った

自分が  すこし悲しい 

世界が  まったく  見えていない 

社会が  まったく  見えていない

世間が  まったく  見えていない 

つまるところ、 

人間を  知らない  

また  そこから  始めようと 

気を  取り直した ところだ 

君から  離れたところで 

僕の 自分を 置いてきたところから 

これまでのように  

歩いて  いこうと  思うのだ 

なにかを  失ったのではなく  

なにかを  取りに 行くのではなく  

まず 

君を  見たいと  思う

彼を 見たいと  思う  

君は  なにを  必要と 

しているだろう 

彼が 頼るものは どんな理由からか

僕は  そこで 必要なのか 

そこら あたりから 

始めて みたい 



窓を  開けると  

すぐ近くまで  海が  

拡がっていた  

浅瀬の さざ波が  続いて 

僕は  いつの間に  

こんな 素敵な場所に 

引っ越してきたのだろう、 と 

夢の 中で  思った

遠くに  岬の 半島があって  

現実に  こんなことが 起きるんだと 

夢の 中で  思った  



夢が  始まりなのだろう 

それを どうするか 

それは 問いなのだろうか  



夢は  始まりなのだろう 

それを どうするか

そして  

夢が  その答え でもあると 

今  わかった 



自分には 秘密である 


僕の 隠した  



僕の  秘密が ・・



僕の  望みが ・・

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