SSブログ

とろんとヘアー [詩]

しみじみとしている

そういう時には  しみじみした言葉は

必要ない

胸をよぎる  しっかりとした  なつかしさ

これは 哀しさ だろうか

これは 愛着 だろうか

しっとりとした 嬉しさでもある

わかっている と  顔を出す

可憐な スイートピーの 口調

夢は はてしない  その モーメント

感じ続ける  僕らの

ベストな 一生懸命 さ

その メロディの宿る 場所


僕は 疲れた

なんで こんなに 疲れてしまったんだろう

けだるさが 快くて

チョコレットが 食べたくて

ニューエイジを 叫びたくて

真鍮の洗面器を 叩きたくて

泥の雨の中で  どしゃぶりに濡れたくて

OKと 言えばいいのかい?

親指を立てて セックスのサインは  やめてくれ

命の歌は何だ と聞かれてから

眠れなくなった よ

指の腹から 黄色く 腫れあがった

パンタローン・ナイツ よ

これでは ミドロ ヘドロ ダレダレダレン だ 

売名行為 インターフォン  新聞引きづる ブラックシュー

壁の裏から 声をかける  Don’t Give Up

切り裂けるほどに 伸びる  声質、いいね!


白い便器に  坐っているよ

白い便器に  坐っているよ

白い便器に  坐っているよ

傷ついた 小鳥を 両手に 包みながら

白い便器に  

白い便器に  

もう 傾きかけているよ 僕の地軸が


疲れることは  あるさ

でも 君は  その世界に  いて

安らいで いる

だって  もう 寂しくはないだろう

暖炉の 薪が燃えているように

空気は  温められて

君は  夢を 見ている

空飛ぶ ものを

海の上を  滑るものを

風が 気持ちよく  水の中を

やって来る

君は しみじみと    しみじみと

ただ  濡れる

濡れる


風が 気持ちよく  水の中を

やって来る

君は しみじみと    しみじみと

ただ  しみじみと

もう 哀しみではなく

もう 哀しみなんかじゃ ない

すべてが 約束された  この世界で

小さな 鈴が 鳴っている

また 聞こえてきたよ

僕らの  鈴の音

僕らは  ひとりが すべて

そして この地平に 溶け込めば

僕らは  僕らになる

それは もう  言えることじゃない

しみじみと  水の中に

沈んでゆく よ  君も  僕も

嬉し涙と  哀しみの涙とともに

それは もう わからない


眼を閉じて  ただ 揺れるよ

波のままに  風のままに

流れているのも

流されているのでもない

この       ・・に

その         ・・に


  だか ら

  僕らの 物語が

  始まっている

  始められる


ほら

始まっている よ





* 「便器」を初めて詩で使った。今までで一度使ったと思っていたが、初めてらしい。

 ボードレールは糞尿も詩にしたというから、驚くようなことではない。汚いという

 人の先入観を避けるに越したことはないが、もう失敗も失敗ではない年齢なので

 詩にタブーを入れまいとする気もない。思いついたら、考えずに、これまで通りに

 ”書き直しなし”でやっつけていこうと。推敲する詩を書いたことがない。これだけは

 ブレない。
nice!(17)  コメント(3) 

nice! 17

コメント 3

ナベちはる

初めまして、こんばんは。
ご訪問&nice!をくださり、ありがとうございました。
by ナベちはる (2019-01-27 01:39) 

ようしゅう

どうもアベさん、ガラケーで変換をミスったようで申し訳ありません。
by ようしゅう (2019-01-28 06:35) 

ようしゅう

ナベさん、2度もミスって、すみません。こちらこそ、
よろしくお願いします。パソコンに戻りました(帰宅)。
by ようしゅう (2019-01-28 09:46) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

これまでの説明明日、通夜へ ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。