野毛山動物園へちょこっと行く [動物]
晴れた。
昨日は雑菌が歯茎から侵入したらしく、耳下のリンパ腺が腫れたし、雨天だったので
動物園に行く予定を中止した。そのまま帰って来てから爆睡していた。起きても、
筋肉を緩め過ぎたので、自分の体ではなかった。呆然としていたら、肩甲骨のあたりが
モヤっていて、凝っている、疲れが集中しているのがわかった。手当てして、血流が
良くなると、心の手当ても必要なのが分かった。小さな責任感を今は捨てて、だいぶ
楽になった。それで今日は、起きるとすぐに動物園に行く気になった。
アフリカに行くのが一番いいのはわかっているが、遠いいし、現実的でない。準備が
2週間はかかる、思い立ったらすぐに、とはいかない。
勤め先からひと駅のところに無料(平日)の動物園があった。それが野毛山動物園で
チンパンジーがいる。ライオンも虎もいる。
桜木町駅で降りて、動物園通りをゆくと、野毛山公園に当たる。
そこであまり見かけない樹が斜面に数本あるのを見つけた。後日、調べればと、画像だけ
撮っておく。この公園には以前、横浜中央図書館に来た時に、少し散歩して来たことがあった。
思い出す。
坂を登るように公園内を歩き、出ると、そこが動物園。
入り口にみやげ物屋があり、可愛らしい動物のぬいぐるみが、種類も豊富に置いてある。
買おうと思って、もう孫は高校を卒業するのに気づいて、買って行ってあげる相手が
いなかった。
そんなに広くはなさそうだが、探して歩き回るのは御免だ。パンフを見て、猿=チンパン
ジーの場所を見たが、目の前だった。(笑)
入園無料なので寄付を募っていた。チンパンジーに気が行って、寄付を忘れた。
動物園は見学に来たわけでもなく、観察はするだろうが、それも目的ではないので、とも
かくゴリラがよかったが、そうそうどの動物園でもいるのではないのでチンパンジーに会い
に来たのだ。猫や犬とは違う超感覚をもっていると思われるので、ともかくも彼らにとって
動物園とはなんだろう、というのがまず注目点だろうか。
このメスが、
案内によるとミラクルらしい。子どもはさっきから三つの檻を移動して遊ばせているようだ。
が、熱心ではない。
老婆のピーコが少し、出てきたが檻の奥の方でひとりでたそがれている。歳なのだろう。
それよりも母親のミラクルは人間(見物客)をよく知っていて、檻の一番手前に陣取って
坐っている。写真に撮られるのに都合がいい場所だからだろう。子どもを追いかけたりして
檻を移動するのも、客への自分のパフォーマンスとして意識しているようだ。
ところが今回はちと違う。僕がいるからだ。見物は家族連れがほぼで、若いカップルも
それに混じるが、ひとりは僕だけだ。しかも、写真を撮ってしまっても、他の客のように
移動しない。10分も、20分もいる。彼らの知能には興味を引くには十分のようで、
ミラクルはそこから動かなくなった。
ー こんな感じ。
僕は彼女を見たり見なかったり、なんとなく観察することにした。ただ眼の端に入れて
おけばいいだけだ。
やがて飽きたのか、見えない猿舎に入って行った。気づいて子どもも入ってゆく。では、
とこちらもトラを見に行くか、とちょうど裏手だったので、チンパンジー舎の裏側を
回る。
すると、あの親子だろう、鋭い叫びが上がり、すさまじい喧騒になった。インドの密林
から聞こえた猿の、不思議な声を思い出した。
表立っては見せないが、家の中ではヒステリックになっている。なにか人間と同じだな、
と思ってしまう。動物園暮しの彼らのなにがどう強制されるのか、わからないが、檻の
中はやはり異常な環境なのだろうか。
トラはいない。というか、出て来ていない。トラの本性は姿を見せないのが本性で、
トラの生息地域でも、その現地人が見ることはまれで、中には一生見れなかったと
いう人もいるくらいだ。それを知っているので、落胆はない。
その代わり、ライオンが檻の格子の前に寝そべっていた。置物のように端正な姿を
している。
このライオン、二人の女子学生がスマホで撮ってから、僕が代わって撮ると、こちらを
ちらっと見て、顔を戻す時に鼻で笑いやがった。(笑)猫はそういうところがある。
子猫でもドヤ顔をして悪さをするので、面白かったが、ライオンはもう見物客を馬鹿に
している。檻の中でも権威を保っているつもりなのだろうか。その意図はわからないが、
鼻で笑ったのは、人間と同じ。
なぜか、猫だなぁ、と思ってしまう。
他は見る必要もなく、30分くらいでそこそこに園を出てしまった。
帰りに、野毛山公園の池にアオサギが来ていた。彼らは意外に変な声で鳴く。ずいぶん
以前だが、アオサギに呼ばれたことがある。変な声がしているから見まわしたが、見当た
らない。川の傍にいた時で、また鳴くので川向うの家の2階の屋根にそいつがいた。
見ると、気づいてもう鳴かない。少しして飛んで行ってしまう。用事があるわけがある
まいに、なぜ鳴いたのだろう、滅多に鳴かないのに。それがいまだに不思議だ。
昨日は雑菌が歯茎から侵入したらしく、耳下のリンパ腺が腫れたし、雨天だったので
動物園に行く予定を中止した。そのまま帰って来てから爆睡していた。起きても、
筋肉を緩め過ぎたので、自分の体ではなかった。呆然としていたら、肩甲骨のあたりが
モヤっていて、凝っている、疲れが集中しているのがわかった。手当てして、血流が
良くなると、心の手当ても必要なのが分かった。小さな責任感を今は捨てて、だいぶ
楽になった。それで今日は、起きるとすぐに動物園に行く気になった。
アフリカに行くのが一番いいのはわかっているが、遠いいし、現実的でない。準備が
2週間はかかる、思い立ったらすぐに、とはいかない。
勤め先からひと駅のところに無料(平日)の動物園があった。それが野毛山動物園で
チンパンジーがいる。ライオンも虎もいる。
桜木町駅で降りて、動物園通りをゆくと、野毛山公園に当たる。
そこであまり見かけない樹が斜面に数本あるのを見つけた。後日、調べればと、画像だけ
撮っておく。この公園には以前、横浜中央図書館に来た時に、少し散歩して来たことがあった。
思い出す。
坂を登るように公園内を歩き、出ると、そこが動物園。
入り口にみやげ物屋があり、可愛らしい動物のぬいぐるみが、種類も豊富に置いてある。
買おうと思って、もう孫は高校を卒業するのに気づいて、買って行ってあげる相手が
いなかった。
そんなに広くはなさそうだが、探して歩き回るのは御免だ。パンフを見て、猿=チンパン
ジーの場所を見たが、目の前だった。(笑)
入園無料なので寄付を募っていた。チンパンジーに気が行って、寄付を忘れた。
動物園は見学に来たわけでもなく、観察はするだろうが、それも目的ではないので、とも
かくゴリラがよかったが、そうそうどの動物園でもいるのではないのでチンパンジーに会い
に来たのだ。猫や犬とは違う超感覚をもっていると思われるので、ともかくも彼らにとって
動物園とはなんだろう、というのがまず注目点だろうか。
このメスが、
案内によるとミラクルらしい。子どもはさっきから三つの檻を移動して遊ばせているようだ。
が、熱心ではない。
老婆のピーコが少し、出てきたが檻の奥の方でひとりでたそがれている。歳なのだろう。
それよりも母親のミラクルは人間(見物客)をよく知っていて、檻の一番手前に陣取って
坐っている。写真に撮られるのに都合がいい場所だからだろう。子どもを追いかけたりして
檻を移動するのも、客への自分のパフォーマンスとして意識しているようだ。
ところが今回はちと違う。僕がいるからだ。見物は家族連れがほぼで、若いカップルも
それに混じるが、ひとりは僕だけだ。しかも、写真を撮ってしまっても、他の客のように
移動しない。10分も、20分もいる。彼らの知能には興味を引くには十分のようで、
ミラクルはそこから動かなくなった。
ー こんな感じ。
僕は彼女を見たり見なかったり、なんとなく観察することにした。ただ眼の端に入れて
おけばいいだけだ。
やがて飽きたのか、見えない猿舎に入って行った。気づいて子どもも入ってゆく。では、
とこちらもトラを見に行くか、とちょうど裏手だったので、チンパンジー舎の裏側を
回る。
すると、あの親子だろう、鋭い叫びが上がり、すさまじい喧騒になった。インドの密林
から聞こえた猿の、不思議な声を思い出した。
表立っては見せないが、家の中ではヒステリックになっている。なにか人間と同じだな、
と思ってしまう。動物園暮しの彼らのなにがどう強制されるのか、わからないが、檻の
中はやはり異常な環境なのだろうか。
トラはいない。というか、出て来ていない。トラの本性は姿を見せないのが本性で、
トラの生息地域でも、その現地人が見ることはまれで、中には一生見れなかったと
いう人もいるくらいだ。それを知っているので、落胆はない。
その代わり、ライオンが檻の格子の前に寝そべっていた。置物のように端正な姿を
している。
このライオン、二人の女子学生がスマホで撮ってから、僕が代わって撮ると、こちらを
ちらっと見て、顔を戻す時に鼻で笑いやがった。(笑)猫はそういうところがある。
子猫でもドヤ顔をして悪さをするので、面白かったが、ライオンはもう見物客を馬鹿に
している。檻の中でも権威を保っているつもりなのだろうか。その意図はわからないが、
鼻で笑ったのは、人間と同じ。
なぜか、猫だなぁ、と思ってしまう。
他は見る必要もなく、30分くらいでそこそこに園を出てしまった。
帰りに、野毛山公園の池にアオサギが来ていた。彼らは意外に変な声で鳴く。ずいぶん
以前だが、アオサギに呼ばれたことがある。変な声がしているから見まわしたが、見当た
らない。川の傍にいた時で、また鳴くので川向うの家の2階の屋根にそいつがいた。
見ると、気づいてもう鳴かない。少しして飛んで行ってしまう。用事があるわけがある
まいに、なぜ鳴いたのだろう、滅多に鳴かないのに。それがいまだに不思議だ。
2019-03-12 21:32
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