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あの鐘が鳴る [気持ち]

あれや  これや  

街の 風景が  とおり過ぎて ゆく  

そうだったな  

そうだったんだ、と  

もう  忘れかけていた  あの 鐘が  

鳴っている  

あの 鐘が  

・・・・・・・・・・

僕を  縛る紐が  あればいい、と

思う 時も ある  

それが あるつもりで  

僕を  ぐるぐる 縛ってみるが  

見ているうちに  半透明になって  

やがて  消えてしまう  

幻のように 


僕が  辿る 旋律は  

僕を  どこへ  連れてゆくんだろう 

自由になった  僕は  

同じくらい  孤独も  手に入れた  

美人を  化け物に  見える

そういう 動物的な 視点も 

手に入れると  

男と  女との  違いは  

なくなってしまった  

どんな 画期的な視点も 

宝の 持ち腐れのように  

冷たい風に  ころがる 

冬の 新聞紙の  ようだった  


自由になるとは  

こんなに 空のように  

取りつく島  がない ものなのだろうか 

人に 指摘した  特徴は  

それを 初めて  人に言われた、と  

それを  他人にそう 自分に批判めいたことは

言わせない、と圧をかけていた、  

と そんな 自分で  自分に気づけない  特徴

強い エゴに  気づけないほど

親に  守られ過ぎた  人生

だからこそ、  それは  

跳ね返って来て

僕の前で  宙に  浮いている  

誰のものでもない  ただの言葉で  

死語のように  消えてゆくもの  

空から 発せられた  言語は  

そうやって  空気になる  だけ  

なのだろうか


悲しさの  調理の仕方とか

愛に 呼ばれる  生き方とか  

まるで  流行らない  工夫 なの

だろうか  

まるで  荒野を 眺めるように

人のいない  木が一本の 

草が点々とした  不毛の地が  

僕の  到着した  上陸地なの

だろうか  

それは 絵葉書ではないように 

深閑 とした感動を  呼び覚ます  

不思議な  出会い  

何もない  というのは  

寂しいことではなく  切り詰めた  

ただ 「ある」 ことの 

そのものが  ある  

それが 突出して  僕は  凍りつく  

そして  一種の やさしさに  

包まれる  


そうだ 

そうなのだ 

遠くからでも  船の上からでも  

その地の 厳しさの  荘厳さが 

わかる  

なぜか  敬虔な気持ちに  

打たれる  

それが あるのは  僕に  

わかり過ぎている  

感じているが  言葉に するのは 

わからない、 と 

空の 言語に   なってしまうよ 


そうして 

僕は  

統一する  

他に  うまく 

言えないみたいだ  

あの 鐘が 鳴る  

それと 同じなのに  

僕が  世界に  入れ替わるのと  

僕が  世界に 溶け込んで  

世界も 僕も  同じ空気に  

なって しまう  

それは  意味のない  言葉  

だろう  

あの鐘の  遠い記憶から  

なにを  期待するの   だろう 

僕は  その広大 無辺な  

一部 なのだろう  

馬の 牧場が  あるような丘  

なにもいない  荒れた  丘  

それらが  僕を  迎えて いる  

どうして  歓迎されるのを 

僕は  知っているのだろう 

それは 大事なことだと  思うと

それを  放っておくように  

また 僕に  言われる  

この 主体のない状態に  

なんの  困惑も  感じない  のは 

あの 鐘が  鳴っているから  

あの鐘が  僕を  迎えるから  


僕は  それ   だ 

たとえ  それが  通路のような  

ものでも  

それは  伝えている  

それは  通じている  

だから  今、  

それが  

僕は  ここに いる、   と  

言わせている  



見知らぬ  僕よ  

見知らぬ  あなたよ



僕は  

  ここだ  

僕は  

 ここに  

  いる


こうして  坐って  

いる 

押し寄せる  愛も なく  

押しつぶす  虚しさも  

ないが  

その 記憶の 欠片(かけら)が 

まだ  

生きている  

ここに  

こうして  あるのが  

わかるよ

僕は  それ   だ 

たとえ  それが  通路のような  

ものでも  

それは  伝えている  

それは  通じている  

だから  今、  

それが  

僕は  ここに いる、   と  

言わせている  



見知らぬ  僕よ  


見知らぬ  あなたよ


僕は  

  ・・・  

僕は  

 ・・・  

  いる 







**
11月23日は勤労感謝の日。第2次大戦の戦後、国家神道の色が

濃いので、新嘗祭の日だったが勤労感謝の日に変更された。

国家神道関係の本は6000冊とか、焚書・発禁にされたが、最近

復刻され始めている。GHQは日本人のマインドコントロールを

狙い、成功した。新嘗祭の日など、知る人はおらん。探ると、

いくらでも日本人が知らないことが出てくる。
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