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屈人織辺の日記 10 (2)益子・笠間陶芸旅行 [陶磁器]

なぜか、笑ってしまいます。(多分に

陽秋的)

いよいよ益子の本骨頂について語る

ことができるからです。益子メッセには

益子美術館と益子国際工芸交流館(小さい)

とがあり、そこに濱田庄司の旧宅もあり

ます。前回はその旧宅を紹介しました。

やはり迂闊なのは僕でした。美術館も

工芸交流館もまったく素通りしていま

した。まっすぐに濱田さんの旧宅に

伺っていました。

観光地図を見ると、そのメッセから2km

ほど離れた陶器市通りからも外れた処

に濱田庄司の参考館がありました。

参考だから期待するほどのものではない

でしょう。陶器市を歩いて回り、益子駅

にも出て明日の移動の確認をして、

陶器のお土産も買って、その参考館まで

足を延ばしました。

陶器市のはずれから街道があり、そこ

の脇にすぐの処にありました。

益子参考館1.JPG

益子参考館 門前

門の横側がチケット売り場と売店に

なっていて、そこから中の土蔵が二棟

見えました。入口が開放になっている

ので、展示場と見て取れました。

参考館2-1.JPG

徳利です。龍門司とあるので、龍門司

焼きでしょう。薩摩・鹿児島の窯で

見つけて購入したものと思われます。

首が長い、掛けた釉の線模様が何気なく

て濱田さんも気に入った、という処。

参考館3-1.JPG

左が馬の目皿、瀬戸とあるので瀬戸もので

しょう。馬の目に似てなくもない。

右が赤絵皿、沖縄壺屋とあり、沖縄の観光

名所のやちむん通りの壺屋焼の陶器通りで

見たものでしょう。

民芸運動に携わった濱田さんとしては、

こういう日常品の器には眼がなかったで

しょう。その基準を示すような角のない

作品を選んでいるようです。

参考館4-1.JPG

これは柳宗悦に民芸にも招かれた、英国

の陶芸家バーナード・リーチの鯉のぼり

赤絵皿です。リーチは絵皿の真ん中には

よく動物のイラストを素朴なタッチで

描きました。陶芸家はほぼ絵を描いて

いたり、練習していたりした時期が

あり、リーチも当時では、芸術の一つ

下に見られていた陶芸を英国伝統の陶器

とするべく、目標にしていました。

参考館5-1.JPG

猫が二匹。長閑な作陶風景です。濱田

さんと奥さん。六角の壺に下絵を施して

いる。

参考館6-1.JPG

琉球窯赤絵花瓶、濱田庄司作。

敷いてある布は台湾のもの。にぎやかで

落ち着いていて、いい壺です。

参考館7-1.JPG

ぼやけた画になってしまいました。濱田

庄司作の湯呑。写実ではない、が、竹の

葉、濱田さんらしい作風。どこかで見た

ものをそのまま自分のものにして地味な

新作にしている、といった感じ。

参考館8-1.JPG

中国風味が強いが、日本の土瓶。

濱田さんはこのようなアーチ型の把手

を好んだ。使い勝手はどうだかではあり

ますが、風格のある立派な土瓶。重そう。

参考館9-1.JPG

この土蔵に展示されている。

まだ外国から集めた作品があります

が、今回はここまでで。

                   つづく


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