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奇妙な式: 動物+人間 → 自分 [自分]

この式は僕の場合は正解だが、一般解

ではない。だから、逆に、

{自分 「→」 動物+人間} には

ならない。矢印は逆向きにならない。

自分を分析し続けても、動物も人間も

導き出せない。

自分を仮に消滅や破壊しなければ、

その人の正解は出てこないだろう。

新自分.png

新自分感覚 陽秋画


自分ははっきり意識できるが、内容と

しては矛盾した半面同士があり、それは

自意識と無意識との矛盾という一般解と

自覚と無自覚という夢の矛盾を抱えて

いて、無自覚は自分が意識していない

時にすべての行動の素因をなす。

自分が壊滅すると、自分との適応・不

適応という命題・問題がそもそもなく

なってしまうので、一般的は耐え難い

不安や苦しみに襲われると思いがちだ

が、ありのままに映るリアルが生命

を支えるので、虚しい状態のまま、

なんの不都合もなく暮らせる。

それは奇妙な精神生活ではある。

ありのままの動物とか、ありのままの

人間ということが、元から矛盾して

いる。人間の主に「心」とまた、それ

に重要かつ多大な影響のある「体」の

神経や感覚が複合してバランスして

いるのが「自分」という概念の状態

だからだ。

自分が壊滅すると、僕らは目的も

結果への追求も失う。根無し草のよう

にその日を生きるようになるだろう。

それは通常、無自覚な不安から孤独

に放浪とか彷徨したくなるようだ。


良寛さんは(思い出す限りでは)

18歳で仏教修業・学業を終えて、

外(世間)に出よと師の僧に言わ

れて、全国へ向け放浪して、ある村

で世話になり、あばら家ももらって、

そこで仏の道など説いて、子供と

遊んでいた。


一休さんは偉い人の御落胤で、

村人の問題をかなり頓智の知恵で

解決した人で、晩年に全盲の中年

の尼僧を世話して、また惚れて性

生活に豊かさを見出して、その

尼僧を置いて、死ぬのは嫌だ、と

言っていた。権力者の相談にも

立ち会う立場だったので、通俗

の環境とは縁が切れなかった。


西郷さんは若い頃、改革者の僧が

入水処刑された時に一緒に入水し

て、心中を図ったが、一人助かっ

てしまった。

明治維新までの中心をなした人で

最後までやり通した人だった。

その代わりに彼の弟三人はほぼ戦場

で重傷を負い、亡くなっている。

ひとり、頭に銃弾が当たりながらも、

奇跡的に助かり、その後は裏方の事務

で戦場に出なかったので、明治政府

に召し抱えられた。その弟、従道は

西南戦争でも西郷を助けようと尽力

した。

情け深い西郷は弟の死に激しく嘆き、

戊辰戦争でも東北で敗れた者へ寛大な

措置をして、それに感激した若者は

西郷が政府から下野した時には鹿児島

へかけつけたほどで、後に神様として

神社ができるほどその人柄が慕われた

人だったが、底の知れない人物で、

心の中心に自分はなかったようだ。

時代は彼を利用したかのように維新

を遂げさせ、最後に古い絆を断ち

切るかのように、古い考えの若者たち

とともに戦死して、維新の残務整理

までした。

西郷さんは底のない人物だったろう、

闇の魔力化のようなカリスマが兄弟

たちを犠牲にして、彼自身は何を

したかったのか、自分でもわかって

いなかっただろう。朱子学みたいな

当時の教養(そこからの敬天愛人)

があったが、それは表向きのもので、

彼は人への愛と戦い好きの矛盾した

面を持っていた。人に慕われる面は

いつの時代でも強調されて、イメージ

として残る、それが歴史のプロパガンダ

だ。それでもそれを尊敬することが

その時代への敬意であり、僕らの偉大

さだろう。


それを説明はできない。これが自分

を認識する正確な分水嶺だ。人は

自分を以って認識しようとするので

勝手な意見に終わってしまう。

好き好きな意見がのさばるのも、

また自然状態と言えるだろう。

説明ができない実相の状態も

勝手な意見の自然状態も、似たよう

にイメージはひとつですぐわかる

のに、内容は入り組んでいて、

その矛盾を同時には説明できない。

その意味ではどの人の人生も矛盾

はないのだが、一面や固定した

視点などで決めつけたがる点を見る

と多くの間違いに気づく。

しかし、人は誰かに「あなたはなにか

である」と、指摘されたり(主に賞賛

を望むが)決められたがっている自分

でもある。


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